都市で失敗
● サタデー・イブニング・ポスト紙上で(英文,1961年11月18日付)G・パウム・ムセルマン牧師は次のように述べた。「今日の教会の最大の使命は,非文化の地の果てなどに行く事ではない。最大の職務は文明都市のただ中,ビルとアスファルトのジャングルの中にある。そここそ教会が失敗した所だ。会衆の衰微と閉鎖された教会堂とがその失敗の証拠であり,それは今日の物質文明を意味づけるに足る精神的な力を切実に求める人々の生活に教会がはいり得なかったためである。……過去15年ほどの間に,ニューヨーク市は300以上の教会を失い,シカゴは150,クリーブランドは72,デトロイトは63の教会を失っている。……教会指導者は豪華な建物に心を注ぎ,その中ではクラブ化した会衆が往々にして外部の世界を忘れ,もはや自力では支え得ぬ巨大な虚構の中にあってただ抱き合いつつ死の道を行くにすぎない。……おそらく新教主義は,その使命が物質資産の管理にあるのではなく,クリスチャン文化の造り手になる事だと認識する以前に,さらにいくつかの個性を失うことになろう」。