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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1983
塔83 7/15 22–24ページ

啓示の書を探究する

人を幸福にする事柄を挙げるようにと言われたら,あなたは啓示の書をそのリストの中に含めますか。

そうする人はほとんどいないと思います。しかし,啓示の書をかなり理解している方なら,その書の冒頭に述べられている使徒ヨハネの次の言葉に同意できるでしょう。「この預言の言葉を朗読する者,またそれを聞き,その中に書かれている事柄を守り行なう者たちは幸いである」― 啓示 1:3。

「しかし啓示の書を読んでもなかなか意味がつかめない」と,言われるかもしれません。その理由の一つは,その書の内容の多くが象徴的な言葉で書かれているからです。その意味を把握するには,聖書全体に関する知識,および神が長年にわたってご自分の民をどのように扱ってこられたかに関する知識が必要とされます。

啓示の書を理解しにくくするもう一つの特徴に気づいた方がおられるかもしれません。啓示の書には様々な幻すなわち描写的な光景が非常に多く含まれているために,全体的な流れを見損なう人が少なくありません。いわば,木を見て森を見ないという失敗を犯すかもしれないのです。こうした点を念頭に置いて,異なった部分や幻がどのように相互に結びついているかを示すような仕方で啓示の書を一通り調べることにしましょう。一つの手掛かりとして,七つの封印のような一連の事物が七つのラッパのような別の一連の事物に発展していることに注目してください。23ページにある絵は助けになると思います。説明を加えるにあたり,解釈に関する注解は二,三の点にとどめることにします。詳しい事柄は下記の書物に記されているからです。a

啓示が始まる

啓示の書は手紙の形式になっており,それは西暦96年ごろに使徒ヨハネから,霊によって油そそがれたクリスチャンの全会衆を表わす,小アジアにある「七つの会衆」に書き送られたものです。(1:4)紹介の部分(1:1-3)は,この啓示の源が神であり,その経路がイエスであることを明らかにしており,預言の言葉を聞いて守り行なう者たちに幸福を保証しています。

エホバとイエスについて述べた後,使徒は自己紹介をし,これから自分の書き記す事柄が特に「主の日」(1914年以降)に関するものであることを明らかにします。彼は,復活したイエスの栄光に満ちた姿を幻で見ます。そのイエスを通してこの啓示の書はヨハネに提供されたのです。七つの会衆にあてて手紙が書き送られることになります。(1:4-3:22)それらの会衆のクリスチャンたちの霊的な状態を知っておられるイエスは,称賛の言葉,助言,そして警告をお与えになります。わたしたちはこのことから,天で王として地を治める者たちを神が訓練してこられたという確信を抱くことができます。

啓示の経路である方を見た後,ヨハネは今度はその啓示の書の著者の幻を見ます。(4:1-11)神は栄光に輝き,畏怖の念を起こさせる方であり,わたしたちの敬慕と崇拝を受けるに値します。神のみ座の周りには,神の特質を強調する生き物たちがいます。二十四人の年長の人たち(天で統治するクリスチャンたち)は創造者を崇拝し,また,すべての創造物もそうすべきであることを認めます。エホバは封印をされた巻き物を持っておられます。しかし,だれがそれを開けることができるのでしょうか。―5:1-4。

ヨハネは子羊であるイエスがその巻き物を取るのを見ます。第5章はキリストがその誉れを受けるに値することを説明しています。したがって,わたしたちはキリストに誉れを帰し,わたしたちの時代の天と地に影響を及ぼす神の目的に関するこの巻き物の音信に関心を抱くべきです。ヨハネはその巻き物を単に読むのではなく,それを実際の行動の場面で見ることになります。キリストはその七つの封印を開き始めます。

第一の封印は,最終的な征服を目指して進み行く王なる支配者としてのイエスを明らかにします。第二から第四までの封印は他の騎手たちによって,大量の人々をハデス,すなわち墓に送り込む類例を見ない戦争,飢きん,そして死(わたしたちが第一次世界大戦以降見てきたもの)を描写します。第五の封印が切られると,迫害を受けて殉教の死を遂げたクリスチャンたちのために神が復しゅうをなさるという保証が与えられます。第六の封印が開かれた時にヨハネの見たことは,天と地に大きな変化が起こり,人々が来たるべき憤りから身を隠そうとしている様を示しています。―6:1-17。

第七の封印が開かれるまでの合間に,ヨハネは,神が破壊的な患難のあらしの到来を許す前に,成し遂げられるべき業を見ます。(7:1-17)14万4,000人に証印を押す業が完全に成し遂げられなければなりません。(後になって[14:1-3],それが成し遂げられたことが示されています。)み使いたちが破壊的な患難をとどめているので,「大群衆」は神の是認を受け,14万4,000人の者たちと共に神を崇拝することができるようになります。次に第七の封印が切られますが,しばらくの祈りの時と,これから起こる事柄に対する準備の期間があります。―8:1-6。

七つのラッパ

七人の使いが七つのラッパを吹き鳴らします。(神の地上の僕たちは1922年から1928年にかけての大会において裁きの音信を宣べ伝えはじめました。)このように,一連の七つの封印が開かれるにあたり,その最後のものは他の七つのもの,すなわちラッパの幻へと拡大されてゆきます。ラッパのような五つの音信が,サタンの組織を構成する分子に関して宣べ伝えられます。第五のものは,いなごのような伝道者たちの災厄に関するもので,それはまた三つの災いの最初のものとも言われています。第六のラッパが吹き鳴らされると,古代のバビロンが位置していたユーフラテス川につながれている者たちを解き放すことに関する説明がなされます。(現代においては,第一次世界大戦後,幾人かのクリスチャンたちがバビロン的な捕らわれから釈放されました。)この幻はまた,2億の騎兵の軍勢についても示しています。―8:7-9:21。

第六のラッパについて中断が生じます。ヨハネは,食べることのできる小さな巻き物を手にしたみ使いを見ます。(10:1-11)使徒ヨハネは,第七のラッパが吹き鳴らされる日に神の秘義が終了することを知らされます。次いで,彼はその巻き物を食べ,さらになすべき預言の業があることについて告げられます。彼はまた,(霊的)神殿を測らなければなりません。ヨハネは,ひとときの間(1914-1918年)預言し,野獣によって殺され,最後には生き返る証人たちについて告げられます。野獣が登場するものの,それについてまだ説明がなされていないことに注目してください。その証人たちが命を得て立ち上がると,続いて背教のエルサレムに地震が起き,こうして第六のラッパと第二の災いは終わりを告げます。―11:1-14。

第七のラッパが吹き鳴らされると,設立された王国(神の敵たちに対する「第三の災い」)についての発表がなされます。その結果,諸国民から憤りのこもった迫害が加えられます。(11:15-19)次の章は何が起こったかをさらに詳しく説明しています。ヨハネは,栄光に輝く女(神の天的な組織)が悪魔の反対にもかかわらず,無事に息子(王国)を産むのを見ます。天における戦争の後,サタンは地に投げ落とされ,彼はそこでクリスチャンの残りの者たちを彼らの忠実さゆえに迫害します。(12:1-17)これは主要な敵,サタンに関する警告を与えるものとなっています。しかし,ほかにも敵たちが現われます。その一つは,海から出て来る獣(悪魔の獣のような政治組織)です。それはクリスチャンと戦います。それゆえに,クリスチャンには忍耐と信仰が必要となります。(13:1-10)二本の角を持ち,この海の獣の像を崇拝するよう奨励する別の獣は,近年になって世界の舞台で幅を利かせるようになった強力な英米政治連合をよく表わしています。―13:11-18。

これらの敵たちは14万4,000人が証印を押されるのをとどめるでしょうか。決してとどめることはできません。ヨハネは14万4,000人の者たちがシオンの山で幸福に満ちて歌を歌っているのを見ます。(このすべてはやはり第七のラッパの間に進行している事柄です。)続いて,特に三人のみ使いたちが敵たちの前途に待ち受けている難儀について知らせます。一人のみ使いは神が裁きを執行されることを宣言します。それゆえに,「神を恐れ,神に栄光を帰せよ」と命令します。二人目のみ使いは大いなるバビロンが倒れたことをふれ告げます。三人目の者は獣やその像を崇拝する者たちに対して責め苦が臨むことを約束します。別のみ使いたちは刈り取る業について予告し,ハルマゲドンで砕く業が行なわれることを発表します。―14:1-20。

七つの鉢と大いなるバビロン

これらの裁きと事前の発表の後,ヨハネは七つの災厄を携えた七人のみ使いを見ます。(これもやはり第七のラッパが吹き鳴らされている間に進行している事柄です。したがって,この場合も,一連の出来事が次の一連の出来事と一緒になっています。)迫害にもかかわらず,多くの者たちは勝利を得,賛美を歌います。七人のみ使いたちが怒りの七つの鉢を注ぎ出します。それは様々な世界情勢に対する神の見方と,神の司法上の意見の及ぼす結果あるいは影響を指摘するものとなります。第六のラッパと同じく,第六の鉢もユーフラテス川(バビロン)と関係しています。また,「全能者なる神の大いなる日の戦争」(ハルマゲドン)に人々が集められることについても言及されます。しかし詳細はまだ述べられていません。第七の鉢と共に声がして,「事は成った」と言います。そして大いなるバビロンが揺るがされて裂け,倒れます。―15:1-16:21。

啓示の書は次に,現代のバビロンの滅びについて説明します。それは,古代のバビロンが偽りの宗教の源泉であることを思い起こさせます。啓示の書でバビロンは,王たちを表わす七つの頭を持つ緋色の獣 ― その前に存在する七つの者たちから出る第八の王(これは適切にも国際連盟,後の国連を表わしています。その機関は両方とも多くの国から成っていました。)― の上に乗っている娼婦に例えられています。一人のみ使いが,間もなく獣の軍国化した角が子羊と戦うであろうと言います。しかし最初に,十の角がその娼婦に急に襲いかかって,彼女を滅ぼすことでしょう。(17:1-18)個々の人々は,そうした事態にならないうちに宗教的な大いなるバビロンから出るように促されています。彼女が滅ぼされた後,王たちや商人たちは彼女のことを惜しみますが,天はその完全で最終的な滅びに歓喜します。(18:1-24)この裁きを執行してくださったことに対して,神に賛美がささげられるべきです。これは「聖なる者たち」から成る子羊の花嫁にとって特に喜びの源です。彼女は娼婦に対して勝利を収めたからです。―19:1-10。

さて神の戦争と子羊に対して戦う者たちの論議が再び取り上げられ,発展させられます。敵対する組織や個人はその最期を迎えます。(19:11-21)悪い霊たちはどうなりますか。次にサタンが底知れぬ深みの中に千年のあいだ投げ込まれることになります。その間,キリストと14万4,000人の者たちは特別な意味で王また祭司となります。サタンの全き終わりを示すために千年の終わりへと一足飛びに移った幻は,サタンが解き放たれることと,ある数の人間たちが反逆する様を描いています。彼らはもろともに火の湖に投げ込まれます。(20:1-10)幻は千年期における出来事を描写するために逆戻りし,死者が復活させられ,とこしえの命にふさわしい者かあるいは滅びに定められるべきかを裁かれるところを示しています。―20:11-15。

古い天と地が逃げ去ったので,ヨハネは新しい天と地,およびそれらが人類にもたらす祝福を見ます。彼はまた一つの都市を見ます。それはバビロンではなく,キリストの花嫁です。それは聖なるもので,完全であり,その中から命の川が流れ出ています。健康的な生命のために十分な備えがなされます。啓示の書の一連の幻は,新しい事物の体制の統治組織に関するこの栄光に満ちた,最高潮の光景をもって終了します。―21:1-22:7。

ヨハネは激しい感情で圧倒され,この幻を伝えた仲介者を崇拝したいという気持ちになります。しかし,そうしてはならないと戒められます。この預言を封じてはなりません。それを聞く者たちは,「命の水を価なくして」受けるよう他の人を招かなければなりません。だれもこの巻き物に何かを加えたり何かを取り去ったりすべきではありません。イエスは再びご自分が速やかに来ることを読む者たちに思い起こさせます。ヨハネはそれに答えて,聖なる者たちに祝福を願う言葉をもってこの書を閉じます。―22:8-21。

掲載されている図表を見ながら,啓示の内容やその書の中の要素がどのように互いに結びついているかをもっとよく理解できるようになったと言えるでしょうか。とはいえ,すべきことはまだあります。この霊感を受けた書の中に記されている幻の象徴的な意味を研究し,それを十分に理解し,その音信を自分の生活に適用することが必要です。そうするならば,ヨハネが冒頭の数節で述べていた幸いを含め,様々な祝福にあずかることができるでしょう。

[脚注]

a エホバの証人は,啓示の書を節ごとに論じる2冊の聖書研究の手引き書,「『大いなるバビロンは倒れた!』神の王国は支配す!」(1963年,英文)と,『その時,神の秘義は終了する』(1976年)が大変に役立つと考えています。どちらの書物もこの雑誌の発行者から入手できます。

[23ページの図版]

七つの封印が開かれることは,七つのラッパが吹き鳴らされることへと発展する

最後の三つのラッパが吹き鳴らされる際に,災いがふれ告げられる。第三の災いは一連の七つの鉢へと発展する

七人のみ使いが地に対する七つの災厄である,神の怒りの鉢を注ぎ出す

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