その人たちを助けることができますか
1 エホバは,わたしたちのわざを祝福して,豊かに実らせてくださいました。ここ日本では,昨奉仕年度中,新たに1,700人以上の伝道者がわたしたちとともにエホバへの奉仕に加わったのです。そして,2,245人もの人々がバプテスマを受けました。その中には,あなたの会衆と交わっている人もいることでしょう。あなたと研究をした人もその中に含まれているかもしれません。それは大きな喜びの理由になっているでしょう。
2 あなたが真理の面でこの点まで援助してきた新しい人はどうしていますか。集会に定期的に来ますか。たいていの場合,疑いなく,答えは,「はい」です。それらの人は集会でいくらかでも注解に参加していますか。「はい,参加しています」と答えられるでしょう。では,宣教に定期的に携わっていますか。大ぜいの人はそうしており,それはあなたに数多くの喜びをもたらしていることでしょう。また,初めて真理を学び,交わりはじめた当時と同じほど,今でも進歩していますか。ある場合,「いいえ」と答えるかたがいるかもしれません。では,どうすれば助けることができますか。
3 あなたがそれら新しい人の家を訪問してからどれくらいたちましたか。研究を司会していたころは,天気が良くても悪くても,毎週欠かさず尋ねたものです。では,今の時点に訪問すれば,それらの人を助けることができますか。助けられるに違いありません。それら新しい人に有益と思われる事柄を話し合う準備をして尋ねるなら,それらの人たちを霊的に大いに助けることができるに違いありません。
4 何を話し合えば良いのですか。その人たちは,個人研究をどのように行なっていますか。以前,聖書研究のために毎週準備していたときのように,今でも定期的に研究していますか。それとも,そうした習慣はつい失われてしまいましたか。では,その点を話し合ってはいかがですか。「ともしび」の本を携えて行って,67~69,209ページの資料をいっしょに調べることもできるでしょう。そうした話し合いをすれば,あなたの訪問は新しい人を霊的にさわやかにさせ,大きな励ましを与え,長い間感謝されるに違いありません。時おり,あるいは定期的に,「ものみの塔」研究や書籍研究または宣教学校のための準備をいっしょにしたり,それら比較的に日の浅い人々が考える必要のある問題をいっしょに調べたりすることもできるでしょう。
5 その人たちは,戸別訪問のわざを効果的に行なうための援助や,もしかすると,聖書の話を準備するのに助けが必要ではありませんか。再訪問のわざに携わるための援助,あるいは,研究を始めるための助けが必要ですか。「ともしび」の本の85~99ページにしるされている,「家から家の伝道」「再訪問」「家庭聖書研究」の見出しの下の適当な資料をいっしょに読んで話し合うなら,実際的で励みのある提案が多く得られるでしょう。
6 宣教学校にはいったり,研究生の割り当てを準備したりするのに励みを必要とする人はいませんか。家庭生活を妨げる問題があるなら,その問題にあてはまる,聖書の原則を知るよう助けなければなりません。
7 こうした援助の必要を,たとえを用いて考えてみましょう。普通,幼い子どもは,比較的短い期間で親の話すことばを理解し,同じことばを用いて自分の意志をはっきり述べられるようになります。しかし,成長して円熟するには,それ以上の長い時間がかかります。成人するには時間がかかるのです。親はこのことを知っており,愛に基づき必要な時間をかけて子どもを助け,かつ導きます。同様に,正義を愛する大ぜいの人は,数か月で『清いことば』を知るようになり,そのことばを用いて自分の考えを言い表わす良い能力を身につけます。しかし,学ぶべきことはまだまだあり,霊的に成長して,真理のうちにしっかりと根をおろすには時間がかかるのです。わたしたちは,このような点で,大いに相互援助の手を差し伸べることができるでしょう。それで,『時に恵まれているかぎり,とくに信仰の仲間に対して良いことを行なおう』ではありませんか。互いに進歩するよう,援助し続けるとき,確かに,エホバの祝福がわたしたちに注がれることでしょう。―ガラテヤ 6:10,新。ヘブル 6:10。