家族としてエホバに仕える
1 一緒にエホバに仕える家族は,今日のクリスチャン会衆の基本単位です。クリスチャンは銘々,エホバとの個人的な関係を持たなければなりませんが,クリスチャンの家族として一緒に仕えることはそのような関係を強める助けになります。
2 パウロはクリスチャンに,「というのは,妻よ,あなたは夫を救えないとどうしてわかるのですか。また,夫よ,あなたは妻を救えないとどうしてわかるのですか」と述べて,信者でない配偶者と共に住み続けるように勧めましたが,その理由の一つは明らかにここにあったに違いありません。(コリント第一 7:16)それで,クリスチャンであるわたしたちも,家族としてエホバを崇拝し,仕えるように励まされているのです。
家族として仕える方法
3 初期クリスチャンの家族の中でも,注目に値するのは「福音宣明者」フィリポの家族です。フィリポは,活発な,もてなしの精神を持つクリスチャンでした。(使徒 21:8)しかし,彼の奉仕はそれだけにとどまりませんでした。福音宣明者として,彼は自分の家族をもエホバへの奉仕に定期的であるように援助したものと思われます。記録によると,彼の4人の処女である娘たちは「預言をした」と言われているからです。―使徒 21:9。
4 今日のクリスチャンの家族は,どうすれば活発な,福音を宣明する家族になれるでしょうか。家族の全員が,エホバに仕え,クリスチャンの良いたよりを宣べ伝え,教える特権を認識しなければなりません。(マタイ 28:19,20)しかし,そのような敬虔な奉仕を楽しむためには,各人に備えができていなくてはなりません。ですから,既婚のクリスチャンは,文書の中の使えそうな要点や,ふさわしい聖句,その他の話の要点を論じ合い,家族で一緒に奉仕の準備をする必要があることを認めるべきです。
5 全員が野外奉仕に参加する時間を計画するのも極めて重要です。それで,多くの家族は毎週定期的に,家族そろって働いています。特に毎月第一日曜日,家族全員が共に奉仕を行なっている幾つかの家族について,一人の兄弟は次のように書いています。「野外奉仕が本当に活気づいてきました。兄弟たちは,互いに助け合うように,特に若者たちを援助するようにとの勧めにこたえ応じています」。あなたの家族も,毎月そのようにして共に仕えていますか。
6 多くの家族がそろって書籍研究の群れと共に働いているのを見るのは励ましです。こうして,子供も大人も共に,群れに割り当てられた区域を網らすることに参加するのです。そのように一緒に働くことは,良いたよりを宣べ伝え,「羊」の世話をするという責任への一層深い認識を親が子供たちに植え付ける助けになります。
7 多くの親は,雑誌経路を取り決める点で子供たちを援助しています。それは大変ほめるべきことです! とはいえ,それらの読者との聖書研究を取り決める可能性を見過ごしたくないものです。ある開拓者の夫婦は,雑誌経路の訪問を聖書研究に発展させることを目標にしましたが,次のように報告しています。「とても大勢の人が,はい,研究してみたいと思います,と言ったので驚きました」。それで,再訪問したり,家庭聖書研究を司会したりするのも,家族で一緒になさるようお勧めしたいと思います。こうすれば,子供たちは真理を他の人々に教える立派な技術を身に着けるでしょう。
8 他の家族が野外奉仕に出るのを家族で一緒に援助することに楽しみを見いだしている人たちもいます。そのような親切で,クリスチャンらしい援助は大抵大いに感謝されます。7人の子供の母親である一人の姉妹は次のように書いています。「援助をいただいて業に一層よく参加できるようになったことを,エホバとその地的な組織に感謝しています」。大きな家族であろうと小さな家族であろうと,あなたがクリスチャン家族の一員であるなら,エホバに一緒に仕えるよう家族全体を励ますことができますか。