最新の出来事を話題にして関心をかきたてる
1 自分の宣教を新鮮なものに保ち,聖書の音信に対する人々の関心をかきたてるのに役立つアイディアの宝庫があったらよいと思われませんか。では,世界情勢や身近な出来事を話題にして会話を始めてください。地域や国内の最新の出来事,あるいは世界のニュースを引き合いに出すことができます。そうした事柄は絶えず変化しているからです。(コリ一 7:31)次の幾つかの例を考えてください。
2 経済問題や生活費は人々の真の関心事になっています。ですから,このように言えるかもしれません:
■ 「[物品の名前を挙げる]がまた値上がりしたというニュースをお聞きになりましたか」。また,大企業が多くの社員を一時解雇したのであれば,失業を話題にできるかもしれません。どのように話を進めたいかによりますが,「暮らしを立てるのがこれほど難しいのはなぜか,とお考えになったことがありますか」とか,「これからも家計のやりくりに頭を悩ませることになると思いますか」,などと尋ねることができます。
3 暴力についてのニュース,例えば家庭の中で生じた惨事や,青少年犯罪,いじめの問題などに基づいて話し合いを進めることもできます。こう尋ねることができるかもしれません:
■ 「新聞で[地域社会で起きた惨事を挙げる]のことをお読みになりましたか」。それから,「世の中に暴力がこれほど多いのはなぜだと思われますか」と尋ねます。自分と家族のことを専ら気にしている人が増えているため,「わたしたちが世の中の流れを変えることはできませんが,家族をそうした不健全な影響から守ってゆきたいですね」と切り出すこともできます。
4 世界各地で生じている破壊的な洪水,地震,内戦,政情不安についてのニュースも関心をかきたてる情報となります。例えば,こう尋ねることができます:
■ 「神が[自然災害を挙げる]を引き起こされたのでしょうか」。あるいは,政情不安を引き起こした最近の事件を指摘し,こう言えるかもしれません。「戦争が終わって55年たち,日本は平和で物が豊かですから,[国や地域を挙げる]のように戦争で苦しんでいる人がいることを考えますと,こうした問題が何とかならないのだろうかと心が痛むことがありますね。悲惨な事柄を見聞きすると,神はいないと考えて信仰心を失う方もおられます。__さんはそうお感じになったことがおありですか」。―「王国宣教」2000年8月号,4ページ,8,9節をご覧ください。
5 紹介の言葉の中で話題にできそうな最近の出来事に目ざとくあってください。しかし,政治問題や社会問題でどちらか一方を支持することがないようにしてください。むしろ,人類が抱える問題の唯一の恒久的な解決策として,聖書や神の王国に注意を向けさせるようにしましょう。