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  • どうしてこんなに内気なのだろうか
  • 目ざめよ! 1983
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目ざめよ! 1983
目83 1/22 13–15ページ

若い人は尋ねる…

どうしてこんなに内気なのだろうか

「私は21歳で,髪は金髪,目はブルーで,身長は175㌢,体重は61㌔あります。だれからもきれいだと言われます」と,ある新聞のコラムに載せられた一通の手紙の主である若い女性は書いています。ところがこの女性はさらにこう述べています。「私には人に話し掛ける点で問題があります。相手の目を見て話そうものなら,顔が赤くなって,一言も話せなくなってしまいます。特に男の人と話しているとそうなります。ちょっとほめられたりすると,自分の顔が赤くなってゆくのが分かり,そっぽを向かざるを得ません。話をしている数人の人々と一緒にいても,一言も話しません。私の声が小さすぎるからです。話したところでだれの耳にも聞こえません。私がだれにも話をしないため,“お高くとまっている”と職場で言われているのを聞いたことが幾度かあります。……お高くとまっているのではなくて,内気なだけなのです」。

この人と同じように感じますか。見知らぬ人や権力のある人と同席していると心臓がどきどきしますか。ほめ言葉を述べられると,顔が紅潮するのを感じますか。一群の人々と顔を合わせると,心臓がどきどきしますか。話ができずに,ひどく汗を流しはじめますか。

そうであれば,そのように感じているのはあなただけではありません。一調査の示すところによると,調査の対象になった人々の80%はこれまでに内気だったことがあると答え,40%は自分たちが今でも内気だと答えています。ということは,大ざっぱに言ってあなたの会う人の半数は,程度の差こそあれ,あなたと同じように感じているということになります。

内気の問題は,非常に古くから人類の間に広く見られてきました。聖書の記録によると,モーセはイスラエル国民の前で神の代弁者として働くことを辞退して内気な態度を示し,その割当てから逃れるために考え得るありとあらゆる言い訳を用いました。(出エジプト記 3:11,13; 4:1,10,13)また,クリスチャンである弟子テモテも内気で,率直に話して自分の権威を擁護することには気遅れを感じていたようです。―テモテ第一 4:12。テモテ第二 1:6-8。

ですから気を取り直してください! あなたに異常があるわけではなく,あなたを助けるために打つ手はあるのです。では,そもそも内気とは何のことなのでしょうか。

内気とは何か

内気とは,人々それも特に初対面の人や心を許せない人のそばにいると不安になる感情のことです。相手の人は見知らぬ人かもしれず,権力のある人や異性,場合によっては同僚かもしれません。内気とは,ほかの人が周りにいる時,極端に自意識過剰になることです。それは自分自身についての自らの見方に対する反応です。

内気は様々な仕方で人に影響を及ぼします。前述の若い女性のような反応を示す人もいます。どぎまぎして,脈が早くなり,おじけづいてしまいます。目は下を見,心臓は早鐘のように打ち,何も話せなくなってしまいます。あるいは,話しても,声が余りにもか細くて,ほとんど聞き取れません。穴があったら入りたいような気持ちになります。すぐに取り乱す人もいます。平静さを失って,のべつまくなしに話しはじめ,神経質になって声が上擦っていきます。あげくの果てに,後で後悔するようなことを言ったり,したりしてしまうかもしれません。さらには,自分の意見や好みを率直に述べ,自己主張をするのが難しいと感じる人もいます。

いつも内気な人もいれば,特定の状況になった時だけ内気になる人もいます。しかし,どんな影響を受けていようと,内気な人は大抵それを何とかしたいと思っているものです。あなたもそう思っていますか。

内気というものを理解する

初めに問題を理解しておくのは良いことです。「理解のある者は巧みな指導を得る人である」と聖書は述べています。(箴言 1:5)内気という語は,行動を,つまりある状況に対する反応を描写する言葉です。それは人となりではなく,人の行なう事柄と関係があります。それは自分のことをどう考えるか,つまり自尊心と関係があります。それはこれまでに人々と接した経験に基づいて,自分が受け入れ,また従うべきものとして習得した行動の様式です。しかし,習得したものは,捨て去ることもできます。

内気は生まれつきのものではありません。あなたは自分が内気であるというレッテルを受け入れました。それは他の人々と接して得た経験によって強められました。こうして,自分は内気だという信念と調和して行動することを習得したのです。ですから内気というのは,自分が他の人々とは異なっているとか,変わっているとか,他の人々よりも劣っているという考えや信念が行動になって表われているものにすぎないのです。自分について他の人々がよくない判断を下しており,その人たちに嫌われているとあなたは考えます。他の人たちの方が自分よりも優れているとか,自分よりも正常だと考えます。自分が他の人とつき合っていこうとすると,すべてがうまくいかなくなると考えます。次いで,あなたはこうした事柄がすべて実際にその通りであるかのように行動します。物事がうまくゆかなくなることをあなたは予期しているのです。そして実際に,うまくゆかなくなることは少なくありません。緊張して,自分の思い込んでいる通りに行動するからです。

この点を認識するために,思いの中で通例起きる事柄について考えてみるとよいでしょう。他の人々を前にして,他の人が自分についてどう考えるか,どうしたら人に良い印象を持ってもらえるかと思案し,心の中で考えはじめます。あなたは自分について消極的な考え方をします ― 実に居心地が悪く,その状況から抜け出せればよいのに,と思います。自分に自信がないので,話をしたとしても小さな声で話します。目と目の接触を避け,行動を取ろうとしません。このすべてはあなたが非常に自意識過剰であるために起きるのです。自分自身に自信がなく,自分が劣っていると考えているのです。

しかし,それはあなたが実際に劣っているとか,他の人々があなたのことを劣っていると考えているという意味ではありません。おそらく幼いころに,学校の友達にいじめられ,容姿や性質のある点についてからかわれたことがあるかもしれません。子供たちはそうしたことを行ないます。しかし,今あなたは大人の世界に直面しているのです。価値基準は変わり,あなたを見る目は異なってきます。そして大人が子供っぽい行動を依然として取るようなら,その人たちの方に問題があることを理解しなければなりません。聖書はそのことを次のように言い表わしています。「自分の隣人をさげすむ者は分別に欠けている。理解力のある人は沈黙している」。(箴言 11:12,改訂標準訳)確かに,人々はあなたを誤って評価することがあります。しかし,友達にするだけの価値のある人々は,人を外見で判断するようなことはしません。むしろ,そうした人々はあなたの支持する事柄,あなたの心や思いの中にある事柄によって判断します。

内気があなたの生活に及ぼす影響

内気な人は通例,自分で自分を負け犬にしてしまいます。引っ込み思案になったり,物をはっきり言わなかったり,自分のことで手いっぱいになって他の人に十分注意を払わなかったりすると,あなたは,お高くとまっているとか,友好的でないとか,退屈しているとの印象を残しかねません。ことによっては,ぼんやりしているとか,無知だというような印象を与えることさえあるでしょう。内気になると,明せきに物を考えたり,効果的に意思を通わせたりすることが難しくなることもあります。人前で自分のことばかり気にしていると,その話し合いに注意を集中するのが難しくなります。その結果,自分の得ている情報にそれほど注意を払わなくなります。すると,あなたの一番恐れていること,つまり自分が愚かに見えるという結果になるのです。それで,あなたは沈黙を守り,身を引くという反応を示します。要するに,あなたは内気という獄の壁の後ろにかぎをかけて自分を入れ,そのかぎを捨ててしまっているのです。他の人はあなたの真の姿を見ることができません。そして,あなたとあなたの能力について間違った見方を抱きます。

ひどく内気な場合,それが引き起こす憂うつな気持ちや不安を挙げるまでもなく,自分のところにころがり込んで来る機会を物にできなくて損をすることもあるでしょう。自分が本当に欲しくもない品物や望まない状況を受け入れてしまうかもしれません。それもこれも,はっきり物を言って,自分の意見を言い表わすことを恐れたためです。また,新しい出会いや新しい友人を作ることや自分の人生を豊かにする事柄を行なうことから来る喜びをも得そこないます。意思の伝達ができず,自分の能力を発揮できないので,仕事の面で昇進する機会を失うことがあるかもしれません。一方,周りの人々の方が得そこなうものもあります。周りの人々があなたのことを本当の意味で知るようにならず,そのためあなたとの親しい交わりから得られる良いものを得そこなうのです。

しかし,覚えておくと良い優れた点は,ある程度内気であることにはプラスの面もあるということです。それは慎みや謙遜さと似ており,神が求めておられ,かつ称賛される事柄の一つは,『慎みをもって神と共に歩むこと』なのです。(ミカ 6:8)人の目に思慮深くまた控え目に映り,高圧的にならず,過度に攻撃的にもならないことには益があります。内気な人は良い聴き手として高く評価されることが少なくありません。

だれしも,特定の状況のもとでは内気になります。しかし,内気であるために,自分の持つ可能性を十分に発揮するのが制限され,妨げられるようであれば,また健康や仕事や感情に有害な影響を及ぼすようであれば,それは行動を起こすべき時と言えるでしょう。では,内気という問題を克服するためにどんなことができますか。この点は次号の「目ざめよ!」誌の中で論じられるでしょう。

[14ページの囲み記事]

内気になってしまった理由には次のようなものがある:

● 子供のころ受けた精神的衝撃,厳しい批判

● 親の非現実的な期待

● 他の人々からこき下ろされたり,らく印を押されたりする(マイナスの経験)

● 慣れない,あるいはストレスの多い環境

● 容姿や話し方や行動に関する心配

● 劣等感,自分自身について消極的な考えをすること

● “ふさわしい”社交術を知らないこと

● ちょっとしたことで気まり悪く感じてしまう,対人恐怖

● 危険を冒すことを恐れる,安心感を得ようと過度に心配すること

● 競争に重きを置きすぎること,他より抜きんでるようにとの圧力

● 自分の言うことがすべて,興味深いものか,他の人々を楽しませるか,さもなくば深遠なものでなければならないと考えること

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