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塔70 9/1 525–532ページ

いつも『信仰において健全で』ありなさい

「老人には……信仰に健全ならんことを勧めよ」― テトス 2:2。

1 信仰は何にたとえられますか。しかし,神のしもべにはどれほどの信仰が必要ですか。

信仰は,人の霊的な状態と肝要な関係があるので,生命の維持に不可欠なミネラル,つまり微量元素にたとえられるかもしれません。人間や動物そして植物が正常な機能と健康な状態を持続するためには,コバルト,銅,亜鉛などのミネラルが少量必要です。たとえば,悪性貧血の予防にはコバルトが必要です。コバルトを含有するビタミンB12を1日につきわずか1,500万分の1オンス(1オンスは約28グラム)摂取するか否かが,貧血症を起こすか起こさないかの別れ目になります。それ以下の量では不十分です。同様に,信仰は(徳,知識,節制,忍耐,敬虔,兄弟の愛また博愛とともに),クリスチャンの霊的な健康と命にとって不可欠なものです。(ペテロ後 1:5-7)もちろん,少しばかりの信仰を持つだけでは不十分です。クリスチャンには,わずかな信仰以上のものが必要です。もっとも,人間にしても動物にしても,微量元素を取りすぎると病気になることがあります。しかし,神に対する信仰が多すぎるということはけっしてありません。エホバに対する非常な信仰,強い健全な信仰をつちかい,かつそれを所有することは,神のしもべにとってきわめて重要です。

2,3 クリスチャンはどうすれば,いつも『信仰において健全であり』えますか。

2 キリストの使徒パウロはテトスに次のように書き送りました。「されど汝は健全なる教に適ふことを語れ。老人には自ら制することと謹厳と謹慎とを勧め,また信仰と愛と忍耐とに健全ならんことを勧めよ」。(テトス 2:1,2)いつも『信仰において健全である』ことは,年老いたクリスチャンに限らず,すべてのクリスチャンにとって肝要です。なぜなら,「信仰がなければ,神を喜ばすことは不可能である。神に近づく者は,神がおられること,また神を熱心に求める者に神が報いてくださることを信じていなければならないからである」― ヘブル 11:6,新。

3 しかし,どうすればクリスチャンは,いつも『信仰において健全』でありえますか。必要な要素となるものには次の事柄が含まれます。(1)神のみことばの定期的な研究。(2)エホバにたゆまず祈り続けること。(3)クリスチャンの集会に出席する習慣。(4)信仰を表明する敬虔なわざを絶えず行なうこと。

あなたの信仰と神のみことば

4 クリスチャンの信仰はおもにどんな方法によってつちかわれ,かつ維持されますか。

4 健康と生命の維持に不可欠な微量元素は,かたよらない食事を取っていれば十分まかなわれるものです。クリスチャンにとってたいせつな要素である信仰もそれと比較できます。つまり,信仰はおもに,バランスの取れた霊的な食事をすることによって,つちかわれ,維持されるのです。ルステラのギリシア人に向かって,パウロとバルナバは,生ける神を「天より雨を賜ひ,みのりの時をあたへ,食物と歓喜とをもて汝らの心を満ち足らはせ給ひし」かたと説明しました。(使行 14:14-17)しかし同時に,エホバは霊的な食物の供給者でもあられます。イエス・キリストはいみじくもこう語られました。「『人が生きるのはパンのみにはよらず,エホバのみ口から出るすべてのことばによる』と書かれている」― マタイ 4:4,新。申命 8:3。

5,6 (イ)ヨシュアの信仰と,神のみことばの間には,どんな関係が見られますか。(ロ)どうすれば,信仰を増し加えることができますか。

5 エホバは,ヨシュアの指揮下にあるイスラエルに,カナンの地で多くの勝利を収めさせました。(ヨシュア 12:7-24)しかしヨシュアは,公の式典の際などに,単に見えのために神聖な聖書を引用するといった軍事指導者ではありませんでした。彼は神のみことばの研究生であり,そのために物事を霊的な見地から考え,エホバに信仰を持っていました。彼は神から与えられた次の助言を深く心に刻んでいたのです。「ただ勇気をもち,大いに強くあり,わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを必ず行ないなさい。それから右にも左にもそれてはならない。あなたがどこに行っても賢く行動するためである。律法のこの書をあなたの口から離してはならず,あなたは昼も夜もそれを小声で一心に読まねばならない。すべてそこにしるされているとおりに行なうためである。そうすれば,あなたの道は成功し,かつ賢く行動できるからである」― ヨシュア 1:7,8,新。

6 ヨシュアの場合,「昼も夜も」神のご要求と教えとを熟考することは至上命令でした。したがって,あなたも自分のすべき事柄を調整して,神のみことばを定期的に読み,かつ研究すべきではありませんか。もちろん,そうなさるべきです。そのうえで,聖書にしるされている事柄を生活に当てはめるなら,あなたは自分の信仰を増し加えていることになります。そうすれば,あなたも,「どこに行っても賢く行動する」でしょう。そればかりか,あなたの霊的健康と命は,聖書の研究と,それを生活に当てはめるかどうかにかかっています。パウロは適切にもテモテにこうさとしました。「汝キリスト・イエスにある信仰と愛とをもて,我よりききし健全なる言の模範を保ち(続けよ)」― テモテ後 1:13。

あなたの信仰と祈り

7 ダビデは迫害者に包囲された時,どうしましたか。それはなぜですか。

7 ダビデは信仰の持ち主でしたが,自分の力だけにたよろうとはしませんでした。彼は定期的にエホバに祈りをささげました。迫害された時,ダビデは巧妙な策だけで敵の裏をかこうとしたり,人間の力だけにたよって敵に当たろうとしたりはしませんでした。その代わりに,彼はエホバに助けを請いました。たとえば,詩篇のある篇の中で,ダビデは次のように自分の気持ちを言い表わしています。「エホバよ われ汝をよばふ 我いへらく汝はわがさけどころ有生の地にてわがうべき分なりと ねがはくはわがさけびにみこころをとめたまへ,われいたく卑くせられたればなり 我をせむる者より助けいだしたまへ 彼らはわれにまさりて強ければなり 願くはわがたましひをひとやよりいだし われに聖名を感謝せしめたまへ」。(詩 142:5-7)ダビデはエホバの助力を請い救いを求めて祈りました。しかし,それは利己的な理由からではなく,神の御名をほめたたえるためにでした。エホバは,ご自分に献身した人々のそうした祈りを聞かれます。ですから,現代の神のしもべたちが,「たゆまず祈り続け」るのは非常にたいせつなことではありませんか。―ロマ 12:12,新。

8 (イ)信仰はクリスチャンの祈りの対象として適切なものですか。(ロ)迫害を受けている仲間の信者に,文字どおりの援助の手を差し伸べることがたとえできなくても,何を行なえますか。

8 信仰はクリスチャンの祈りの適切な対象となります。それは神の霊の実であり,自分の信仰に霊が表わされるようエホバに願うのは,クリスチャンにとってふさわしいことです。(ルカ 11:13。ガラテヤ 5:22)使徒たちは主イエス・キリストに,「われらの信仰を増したまへ」と願いました。(ルカ 17:5)彼らは信仰を増し加えることの必要性を認識していたのです。今日のクリスチャンも,その熱心な祈りの中に,使徒たちと同様な願いをこめることができます。またエホバに仕える仲間のしもべたちが,永続する健全な信仰を保てるようにと祈るのもふさわしいことです。遠い地に住む仲間の信者は,激しい迫害にあいながら,きびしい信仰の試練を受けているかもしれません。そういう人たちには,文字どおりの援助の手を差し伸べることはできません。しかし,彼らの信仰が尽きてしまわないようにと祈ることによって,仲間の信者を助けられるのです。イエスがシモン・ペテロのためにそうされたことは,次のことばから明らかです。「シモン,シモン,みよ,サタン汝らを麦のごとくふるはんとて請ひ得たり。されど我なんぢのためにその信仰の失せぬように祈りたり,なんぢ立ち帰りてのち兄弟たちを堅うせよ」― ルカ 22:31,32。

9 神を崇拝する仲間の者のために祈るほか,彼らが強い信仰にとどまるために,あなたは何を行なえますか。

9 前節に引用された,イエス・キリストのことばは,仲間の信者が耐え忍ぶ信仰を持つようにとの祈りに加えて,できるならば,その人たちを励まし,霊的に強めるよう努めることの必要を示唆しています。パウロは,ローマのクリスチャン兄弟と姉妹との交わりを渇望して,こう告げました。「われ汝らを見んことを切に望むは,汝らの堅うせられんために霊の賜物を分け与へんとてなり。すなはち我なんぢらの中にありて互の信仰により相共に慰められんためなり」。(ロマ 1:11,12)したがって,神を崇拝する仲間の者が,強い信仰にとどまるため,エホバから強められるよう,クリスチャンは祈ることができます。さらに,自分の信仰を表明する会話を通して,仲間の崇拝者を霊的に建て起こすことができます。クリスチャンの集会に出席するなら,仲間の信者と交わり,彼らを励ます,すばらしい機会を得ることになります。

あなたの信仰とクリスチャンの集会

10 信仰とクリスチャンの集会との間にはどんな関係がありますか。

10 人体にとって適当な栄養の摂取はきわめて重要です。良い食物を定期的に食べるなら,一つには,欠乏すれば病気の原因となる微量元素を摂取して,健康を保てます。同様に,クリスチャンの集会,また神の備えられる他の霊的な宴に定期的に出席し,かつ参加するなら,その人の信仰は強化されます。こうして,その人は神を喜ばせ,エホバに対する忠誠が試みられる場合には,その信仰は,必要な要素を備えていることでしょう。

11 クリスチャンは,動揺しない信仰を持たねばなりませんか。

11 パウロは,イエス・キリストが,その忠実な死によって,油そそがれた追随者たちのために天の命への道を開いたことを示しています。しかしながら,その命を得るためには,彼らは「十分な確信に基づく信仰を持ち,真実の心をいだきつつ近づ」かねばならず,さらに,「約束してくださったかたは忠実であられるから」,『彼らの希望を公に言い表わすことを,たじろぐことなく続ける』よう,さとされています。(ヘブル 10:19-23,新)クリスチャンは,神がご自分のみことばの中で保証されている事柄は確実であることを知っています。また,たじろいだり二心を持ったりして,エホバからは何物をも受けることのない人たちと異なっています。(ヤコブ 1:5-8)アブラハムは,「不信をもて神の約束を疑はず」,年老いた族長である自分を,「多くの国人の父」とならせると「約し給へることを」,神が「成し得給ふと確信」していました。クリスチャンはこのことを覚えています。―ロマ 4:16-22。

12,13 (イ)クリスチャンが定期的に集まり合うのは,きわめて肝要なことです。なぜですか。(ロ)初期クリスチャンが集まり合った時,それは彼らの信仰にどんな影響を及ぼしましたか。(ハ)神のしもべたちの集まりで注意深く聞くなら,ほかにどんな良い結果が得られますか。

12 クリスチャンの集会では,自分の信仰を口で言い表わす,つまり公に宣べ,かつ他の人々を助けることができます。神を認めない見解がはびこっている今日,クリスチャンが互いを助け,信仰から離れ去らないようにするため,定期的に集まることはきわめて肝要です。パウロは適切にも,こうしるしています。「互いに顧みて,愛と良いわざとを励まし,ある人たちの習慣のように,集まり合うことをやめず,互いに励まし合い,その日の近づくのを見て,ますますそうしようではないか」。(ヘブル 10:24,25,新)初期クリスチャンがともにつどった時,彼らの信仰は建て起こされました。テルツリアヌスはこう述べています。「われわれは神の書物を読むために集まる。……その神聖なことばをもって,われらの信仰を養い,希望を高め,かつ確信を強めるのである」―「弁明」,39章,3節。

13 イスラエル人は,霊の思いを強める,国家的な祝祭を毎年3回催しました。(出エジプト 23:14-17。申命 16:16)その一つは,かりいおの祭りで,この祝祭には7年ごと(安息の年)に,成人も子どももともに集合して,神の律法が読まれるのを聞きました。(申命 31:10-13)祭司エズラと彼の補佐たちがその時節(ユダヤ暦の第7月の間)に,エホバの律法を読み,それを説明した時のことが特別に記録されていますが,それは男,女および「すべてききてさとることを得るところの人々の前で」行なわれました。その結果,バビロンの流刑から少し前に帰って来た人々は注意深く聞き,そして理解することができたので大いに喜びました。その時,彼らは非常に楽しいかりいおの祭りを祝いました。(ネヘミヤ記 8章)今日も同様です。クリスチャンの集会や大会で注意深く聞くエホバの証人は,そうした集まりから多くの霊的な教えを受け,そのゆえに歓喜することができます。その教えを生活に当てはめる時の喜びはなおさらです。

14 いつも『信仰において健全である』ために,クリスチャンの集会はどんな点で助けとなりますか。

14 クリスチャンの集会は信仰を建て起こし,いつも,『信仰において健全である』ための助けとなります。集会に出席する人は励まされ,霊的に強められます。古代シリアのアンテオケにおいて,ユダとシラスは,「多くの言葉をもって兄弟たちを励まし,また力づけ」ました。(使行 15:30-32,口語)クリスチャンの集会では,「虚偽なき信仰」がはぐくまれます。テモテ,その母ユニケおよび祖母ロイスも,そうしたクリスチャンの集会に出席することによって,同様な信仰を持つよう助けられたにちがいありません。(テモテ後 1:5)『信仰において健全』な人となり,かつその状態を持続するための教えは,おもにクリスチャンの集会で与えられます。なぜなら,それらの集会で,たとえばクリスチャンの監督は,「健全なる教に適ふことを語り」続けるからです。―テトス 2:1; 1:5,9。

15 真理の正確な知識で一度啓発された人が,故意にクリスチャンの集会に出席するのをやめるなら,どんなことになりかねませんか。

15 クリスチャンの集会に定期的に出席するならいつも,『信仰において健全である』よう,助けられます。反対に,それらの集会に,故意に,しかも理由もないのに絶えず欠席するなら,信仰は弱まり,あるいは信仰を失うに至る道,また,聖霊に対する許されない故意の罪への一歩を踏み出すことにさえなるかもしれません。(マタイ 12:31,32)神の真理の正確な知識で一度啓発された人が,故意に罪を犯し,神の御子を否認するなら,その人は御子を踏みつけているのです。集まり合うことをやめないようにとクリスチャンにすすめた後,パウロはこう述べました。「我らもし真理を知る知識をうけたる後,ことさらに罪を犯して止めずば,罪のために犠牲もはや無し。ただおそれつつ審判を待つことと,逆ふ者をやきつくすはげしき火とのみ遺るなり」。使徒はさらに次のように付け加えています。「モーセの律法をなみする者は慈悲を受くることなく,二,三人の証人によりて死に至る。まして神の子を踏みつけ,己が潔められし契約の血を潔からずとなし,恩恵の御霊を侮る者の受くべき罰の重きこといかばかりと思ふか」。(ヘブル 10:26-29。申命 19:15)ですから,信仰を失い,神の御子を否認するような危険を冒してはなりません。その結果は,永遠の滅びです。感謝をもって,クリスチャンの集会に定期的に出席し,『信仰において健全である』ために集会の果たす重要な役割を認めてください。

あなたの信仰とわざ

16 信仰とわざとの間にはどんな関係がありますか。例をあげて説明しなさい。

16 霊的な萎縮を防ぐには,人体の筋肉と同様に,信仰も養われ,また働かされねばなりません。ヤコブは人が自分の信仰を敬虔なわざによって表わすことの必要性を実に印象的な仕方で強調しました。彼はこうしるしています。「〔息〕なきからだの死にたる者なるがごとく,行為なき信仰も死にたるものなり」。(ヤコブ 2:26〔新〕)この行ないは,エホバがイスラエル人に与えられた律法の行為をさしているのではなく,信仰を持っていることを示す働きを意味しています。(ガラテヤ 2:15,16)アブラハムは,自分のむすこイサクを犠牲として進んでささげる態度を示し,信仰を持っていることをはっきりと実証しました。アブラハムの信仰は,『行為と共にはたらき,行為によって全う』されました。エホバに信仰を置くことにより,アブラハムは神によって義とみなされ,この族長は「エホバの友」と呼ばれるに至りました。ラハブも,イスラエルの斥候を隠し,そのわざによって自分の信仰を証拠だて,その結果そうしたわざのために義なる者と宣言されました。―ヤコブ 2:18-25,新。ヨシュア記 2章。

17 『信仰において健全である』ことを,どんなわざによって表明できますか。

17 しかし,『信仰において健全である』ことを,どのようなわざで表明できますか。数多くのわざがあります。たとえば,エホバの律法や原則によって規制されるいろいろな事柄に関する,エホバの決定を受け入れることです。また,剣をうちかえてすきとすることに関する,イザヤ書 2章4節のことばに従う。血を食べたり,輸血をされたりすることを拒む(使行 15:28,29)。性道徳や他の道徳上のふるまいに関する神のご要求を守る(コリント前 6:18。詩 15:1-5。ヘブル 13:18)。世の事柄に関するかぎり,クリスチャンの中立を保つ(ヨハネ 17:16)。要するに,エホバがご自分の霊感の下にしるされたみことばの中で,行なうようにと告げておられる事柄を受け入れ,それに進んでつき従うなら,あなたは健全な信仰を表わしていると言えます。(詩 119:105)さらに,クリスチャンの集会に出席し,参加するなら,『信仰において健全である』ことを示しています。(詩 26:12)また,戸別伝道その他の方法で,神の建てられた天の御国に関する良いたよりを定期的に宣べ伝えるなら,健全な信仰を持っていることを明らかに表わしているのです。―マタイ 24:14; 28:19,20,新。

18 信仰において成長することは可能ですか。

18 神に対する信心の証拠として,あなたはそのような信仰のわざを行なっておられますか。あなたの信仰をさらに成長させる可能性がありますか。自分の信仰はもっと健全なものでなくてはならない,と考えておられますか。もしそうなら,望みを失わないでください。確かに,現在の邪魔な事物の体制に残された時間は非常に少なくなっています。(コリント前 7:29-31)しかし,現在の事物の体制の滅亡が起こる前に,信仰を成長させるための期間は,限られてはいても,まだ残されているのです。あなたの信仰をつちかい,働かせてください。そうすれば,それに応じて,信仰は成長します。―テサロニケ後 1:3。

19 エホバに対する真の信仰があれば,どんなわざを避けられますか。

19 信仰を表明するのにふさわしいわざがあるのと同様,エホバに対する真の信仰があれば避けられる,よこしまなわざもあります。今は緊急な時です。今は,悪い,よこしまなわざにまき込まれるべき時ではありません。19世紀前,パウロは,眠りからさめるべき時が来ていることを指摘し,その理由をこう述べました。「始めて信ぜし時よりも今は我らの救近ければなり」。続けて,パウロは次のように付け加えました。「夜ふけて日近づきぬ,されば我ら暗黒の業をすてて光明の甲を着るべし。昼のごとく正しく歩みて宴楽・酔酒に,淫楽・好色に,争闘・ねたみに歩むべきに非ず。ただ汝ら主イエス・キリストを衣よ,肉の欲のために備すな」。(ロマ 13:11-14)堕落した肉のわざからできるだけ遠ざかり,神の霊の実をつちかいつつ,いつも『信仰において健全で』ありなさい。―ガラテヤ 5:19-26,新。

あなたは,信仰を失ってしりごみしていますか

20 クリスチャンとしての立場を維持するには何が必要ですか。

20 エホバのクリスチャン証人としての立場を維持するためには,絶えず警戒することが必要です。クリスチャンが,わずかといえども信仰を失ってしりごみするようなことがあってはなりません。なぜなら,それはついには故意の罪に発展し,悲惨な結果を招くおそれがあるからです。パウロの次の警告は適切です。「『仇を復すは我に在り,われこれを報いん』と言ひ,また『〔エホバ〕その民を審かん』と言ひ給ひし者を我らは知るなり。活ける神の御手に陥るは畏るべきかな」― ヘブル 10:30,31〔新〕。

21,22 (イ)イエス・キリストの追随者は,どんなつらい経験を予期しなければなりませんか。(ロ)クリスチャンは,迫害のゆえに何をする事態に陥ってはなりませんか。なぜですか。

21 いつも『信仰において健全である』ためには,神の真理に対していだいた最初の愛を思い起こすのは良いことです。偽りの宗教や他のあやまった考えから解放されて得た新たな自由を,あなたは深く感謝されたことでしょう。(ヨハネ 8:32)その最初の愛をけっして忘れてはなりません。もちろん,反対や,激しい迫害をさえ予期しなければなりません。ご自分の追随者が,そうしたことにあうであろうと,イエス・キリストは語られたからです。(マタイ 10:34-36。ヨハネ 15:18-20)しかし,そうした経験のために,神の真理に対する愛,またエホバに対する信仰を失ってはなりません。クリスチャンとしてすでに耐え忍んできた事柄を思い起こしてください。同時に,現在のかん難が一時的なものであるということを心に留めてください。それが過ぎ去り,そのかん難を振り返る時,あなたは,忍耐が神の是認をもたらしたことを知り,心から喜ばれるでしょう。―ヘブル 10:32-34。

22 迫害のゆえに,神の御国の良いたよりについて語ることに関する,クリスチャンの自由をけっして投げ捨ててはなりません。良いたよりを語ることに関する自由は,「大なる報を受くべき」ものだからです。パウロはさらにこう述べています。「なんぢら神の御意を行ひて約束のものを受けんために必要なるは忍耐なり。『今暫くせば,来るべき者きたらん,遅からじ』」。(ヘブル 10:35-37)神の天の御国が西暦1914年に建てられて以来,イエス・キリストの再臨は現実となっているのです。また,神に対する永続する信仰を表わした大ぜいの人々が,エホバの新しい秩序において,聖書の約束する命を享受するようになるのは間近なことです。―ヨハネ 17:3。

23,24 (イ)信仰を失ってしりごみする,ほんのちょっとした傾向をも避けるのはなぜですか。(ロ)義人およびしりごみする人に対して,エホバはどんな態度を取られますか。

23 ですから,信仰を失って,しりごみする,ほんのちょっとした傾向 ― クリスチャンの特権と責任からしりごみする,ほとんど気づかれないほどの最初のきざしを避けなさい。それは非常に見分けにくいものですから,特に危険です。たとえば,クリスチャンの集会を最初,理由もなく数回欠席していたことが,ついには欠席を常習とする事態に発展します。ゆえに,警戒が必要です。エホバの証人の会衆と単に交わっていれば救いが得られるのではありません。必要なのは,心からの信仰を働かせることです。(ロマ 10:10)ダビデは,「エホバは〔忠実な〕ものをまも(る)」と語りました。(詩 31:23〔新〕)神の恵みと保護をいただき,永遠の命を得るために,クリスチャンは尽きることのない忍耐を保ち,偉大な模範者イエス・キリストから目を離さずに,命の馳場を走らねばなりません。それは,『彼らが倦み疲れて〔魂〕を喪ふことがないため』です。―ヘブル 12:1-3〔新〕。

24 したがって,しりごみしてはなりません。いつも『信仰において健全であり』なさい。義人と,しりごみする人とに対するエホバの態度に関して,パウロは次のように述べています。「『しかし,わたしの義人は信仰のゆえに生きる』。そして,『しりごみするなら,わたしの魂は彼を喜ばない』。ところで,わたしたちはしりごみして滅びるような者ではなく,魂を生きながらえさせる信仰を持つ者である」― ヘブル 10:38,39,新。

25,26 (イ)どんな驚嘆すべき事柄が間もなく起こりますか。(ロ)したがって,今は信仰に関して何をすべき時ですか。(ハ)確固とした健全な信仰を持つ人は,どんなたまものを受けることになりますか。

25 ごく近い将来,偽りの宗教の世界帝国である,大いなるバビロンは滅ぼされ,終わりを告げます。(黙示 17:16–18:8)その後,「全能の神の大なる日の戦闘」であるハルマゲドンが起こるまで,クリスチャンは長く待つ必要はありません。その時,「地の王たち・大臣・将校・富める者・強き者」および,神の御国に敵対する他の者たちは,「御座に坐したまふ者〔エホバ神〕,小羊〔イエス・キリスト〕の怒』を避けようと努めますが,そうした努力はむなしくなるでしょう。よこしまな者たちはその際,「王の王,主の主」であられるイエス・キリストに対し,勝ち目のない戦いをまじえ,無惨な敗北を喫します。一方,イエス・キリストは象徴的な白い馬に乗り,戦いをとこしえの勝利へと確実に導かれます。(黙示 16:14,16; 6:15-17; 19:11-21)その後,直ちに,サタン悪魔とその悪霊たちは,底なきところに閉じ込められます。こうして多年待ち望まれてきたことが成し遂げられます。―黙示 20:13。

26 そうです,驚嘆すべき事柄が近い将来に起こるのです。したがって,今こそ,強い信仰に不可欠な要素を確保する機会を十二分に活用すべき時です。不利な事情にあろうと,苦しい立場にあろうと,きたるべき信仰の試練に対する備えをなし,いつも『信仰において健全である』ことを決意してください。ハバククが行なったように,エホバを大いに喜びとしてください。彼は祈りの気持ちを込めてこう語りました。「その時にはいちじくの樹は花咲ず ぶどうの樹には果ならず かんらんの樹の産は空しくなり 田はたは食糧を出さず おりには羊絶え 小屋には牛なかるべし さりながら我はエホバによりて楽み 我すくひの神によりて喜ばん 主エホバは我力にして我足を鹿のごとくならしめ 我をして我高きところを歩ましめ給ふ」。(ハバクク 3:17-19)このような確固とした健全な信仰こそ,忠実な神エホバからのたまものである,永遠の命をもたらすのです。―テモテ前 6:11,12。エペソ 2:8。申命 32:4。

[525ページの図版]

ヨシュアが成功を収めたのは,神のみことばを定期的に読んだからである。信仰においていつも健全であるためには,あなたも同じことをしなければならないのではありませんか

[526ページの図版]

ダビデは,エホバに祈ることにより,信仰を示した。あなたはたゆまず祈りをささげていますか

[528ページの図版]

クリスチャンの集会に定期的に出席するなら,いつも『信仰において健全である』よう助けられる

[529ページの図版]

行ないの伴なわない信仰は死んだものであるゆえに,戸別伝道で良いたよりを宣べ伝える人は,健全な信仰を表わしている

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