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目ざめよ! 1990
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くしゃみを抑えますか

時には,なんとしてもくしゃみを抑えたいと思うことがあります。結婚式で,起立して誓いの言葉を述べようとするときなどがそうでしょう。またそれは集会や他の厳粛な場面,葬式でさえあるかもしれません。

もちろん,思い切りくしゃみをするのは大抵気持ちのよいものですし,その後はすっきりした気分になります。しかし多くの場合問題となるのは,くしゃみをしたくないときにどうすればよいかということです。

くしゃみはどれも皆同じというわけではありません。中には威勢のよい音とでも言うべきもの,つまり,かなり離れた場所でも聞こえるほど騒々しいくしゃみをする人もいれば,もっとデリケートなくしゃみをする人もいます。さらに,3回,4回,5回,あるいはそれ以上立て続けにくしゃみをする,繰り返し型のくしゃみもあります。また,大変まれな例ですが,起きている間はずっと,数秒ないし数分ごとにくしゃみが出て,それが何時間も何日も何週間も,時には何か月も続く場合があります。

くしゃみを催す原因は何でしょうか。くしゃみを抑える確実な方法がありますか。くしゃみがいったん出はじめたら,それを無理に止めることには害があるでしょうか。くしゃみを避けるために何か処置を講じることができますか。

くしゃみの原因

老若を問わず,大人でも赤ちゃんでも時々くしゃみをします。動物でさえくしゃみをすることが知られています。その原因は大抵,鼻道を刺激する異物(ほこりや花粉など)にありますが,様々な感情が引き金となってくしゃみが続く場合もあります。また,まぶしい陽光でさえくしゃみの原因になるという人もいます。これは視神経が鼻孔内の末梢神経と密接につながっているためです。

刺激物が存在すると,敏感な末梢神経は脳に信号を送って反応します。次いで脳は好ましくない異物を排除するのに役立つ水様液を分泌するよう鼻に指令を出します。さらに肺が空気を一杯吸い込んだ後,声帯が気道をふさいで空気が逃げないよう,肺にも信号を送ります。胸壁と腹部の筋肉が言われた通りに収縮して,肺の中の空気を圧縮します。最後に,声帯が弛緩するよう命令を受けます。すると,圧縮された空気が一気に排出され,不要な刺激物は,普通,水様液と共に取り除かれます。こうした反応すべてが無意識のうちに,しかもここに記された説明を読むよりもずっと速く起きるのです。

定期的に催すくしゃみは,枯草熱(花粉症)と呼ばれる一般的なアレルギーの症状である場合が少なくありません。植物の花粉には刺激作用があります。枯草熱という名称から,干し草や刈り取ったばかりの草が犯人のように思えるかもしれませんが,いつもそうとは限りません。患者は何種類もの花粉に対して,あるいは1種類の花粉だけにアレルギー反応を示すのかもしれません。それで枯草熱にかかっている人たちが,乾燥した強い風が何日も吹く季節をなぜ恐れるのかよく理解できます。鼻道がいったん刺激され,立て続けにくしゃみが出ると,普段は刺激を与えない極めて小さなほこりが,くしゃみをさらに誘発するようです。

他の人々に対する配慮

ひどい鼻風邪をひいて鼻道が詰まったときには,くしゃみによって症状が幾らか緩和されます。そのようにして鼻から粘液が取り除かれると,呼吸が楽になります。しかし顔を覆わないでくしゃみをするなら,周りの人々はどんな影響を受けるでしょうか。

今のところ,風邪が広まる方法を完全に理解したと断言できる医師はいません。とはいえ,くしゃみによって空中に飛び散る細菌を人が吹い込んで風邪をひく可能性は十分に考えられます。特に,暖気のこもった狭い部屋や,混雑した列車やバスの中で新鮮な空気がほとんど入って来ない場合にそのような状況が生じ得ます。またインフルエンザ,はしか,おたふく風邪,肺炎,結核,百日咳を含めて他の病気も,くしゃみによって広がると考えられています。

くしゃみの放出率に関する一部の調査結果によれば,鼻や口から放出された細菌を含む飛沫は時速160㌔以上で広がり,4㍍ほど離れたものの表面にも付着することがあります。何も知らずにそばを通った人は,空中をしばらく漂っている他の飛沫を吸い込むことになります。

くしゃみを抑えることは可能ですか

これまでに数多くの方法が試みられ,それなりの効果がありました。鼻の下にある上唇を指で強く押さえて,くしゃみの“爆発”を中止もしくは短縮できたと言う人もいます。その部位を強く押さえると,くしゃみの循環や仕組みと関係のある神経を一部遮断できると言われています。また,くしゃみが出そうになったときに,ハンカチで鼻をかむこともできるでしょう。

長引くくしゃみや慢性的な症状には,吸入薬が役立つ時もあります。場合によっては,お湯の蒸気を吸い込むだけでもかまいません。枯草熱にかかっている多くの人が,湯気のこもった浴室で熱いシャワーを浴びたり入浴すると症状が一時的に和らぐ理由は,このことから説明できます。

長年の間に様々な技法や療法が提案されてきました。道理にかなったものもあれば,たわいのないものもあります。鼻孔内に塗るクリーム状の麻酔薬が試用され,幾らかの成果を収めました。ほかにも,鎮静剤,注射,点鼻薬,錠剤,水薬,心理療法,鼻の粘膜の焼灼法,ニンニクやセイヨウワサビの匂いをかぐことなどが勧められました。もっと滑稽なのは,洗濯ばさみで鼻をつまむことや,逆立ちをすること,またアルファベットを逆に暗唱したり,顔にラードを塗ったりするといった提案です。

注意を一言。くしゃみを抑えたり止めたりするのは,必ずしも良い考えとは限りません。思い切りくしゃみをせずに我慢すると,鼻血が出ることも知られています。そうなると有害な細菌が副鼻洞に送り込まれ,そのために感染が広がる恐れもあります。また,まれなケースとして,鼻孔付近の骨が折れ,中耳の骨がずれることもあります。

「恵みがありますように」

多くの国では,くしゃみをした人に対して,そばに立っている人が,「恵みがありますように(お大事に)」と言う習慣があります。そのような習慣の由来はどこにあるのでしょうか。

R・ブラシュ著,「それはどのように始まったか」という本によれば,古代のある人々は,くしゃみをした人には死期が迫っていると考えました。ブラシュはこう付け加えています。「その恐れの根本をなしたのは間違った概念だったが,広く受け入れられていた。人間の魂は生命の本質であると考えられていた。死人は決して呼吸をしないという事実から,魂とは息のことに違いないという間違った推論がなされた。……したがって人々がごく初期の時代からくしゃみに対して気遣いを示し,くしゃみをした人に神からの援助と恵みがあり,その人が生き長らえることを熱烈に願うようになったのも不思議ではない。いずれにしても,このような初期にさかのぼる習慣の由来は中世になって忘れ去られたに違いない。だれでもくしゃみをした人に向かって,『神の恵みがあるように』と言う習慣を紹介したのは,教皇グレゴリウス1世とされているからである」。

ハンカチをお忘れなく

くしゃみが犯罪に使用されてきたということを知ると驚かれるかもしれません。無法者はくしゃみを悪事に利用もしくは誤用する方法をいろいろ考案しました。約百年前の英国では,くしゃみ泥棒と呼ばれるようになった盗人たちがいました。彼らは見知らぬ人の顔にかぎたばこを投げつけて,相手が猛烈なくしゃみを連発し,気が動転して難儀している間に金品を奪ったのです。

わたしたちの中では,顔にかぎたばこを掛けられてくしゃみをする人はまずいないでしょう。しかし思慮深い人は,突然くしゃみが出そうになったり,くしゃみの発作が長引いたりした場合にも,常にハンカチや丈夫なティッシュを使って鼻や口を覆うことでしょう。これは礼儀正しさを表わすだけでなく,賢明な予防策にもなります。それは,細菌を含んだ飛沫が空中にまき散らされて浮遊し,その後何も知らずにやって来た人に吸い込まれるのを防ぐ助けになります。さらに,隣人愛があれば,細菌の拡散を防ぐために最善を尽くし,他の人々を病気から保護するように努めるはずです。

くしゃみを抑えるのは賢明もしくは可能ではない場合もあります。しかし,くしゃみを抑えるための配慮と共に,ハンカチを使用するなら,他の人々から大いに感謝されることでしょう。

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