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目ざめよ! 1991
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若い人は尋ねる…

在学中に働くべきだろうか

大抵の若者は学校時代に忙しい毎日を送ります。週中のかなりの時間は学校の授業に取られ,夕方は宿題や勉強でつぶれます。その合間には,家でしなければならない雑用がいっぱいあります。a

西洋では普通,学校に通う若者たちは週末を楽しみにしています。遊びや息抜きができるからです。しかし世界に目を向けると,週末が息抜きどころではない国も少なくありません。例えばアフリカの田舎では,週中に学校に取られた時間を幾らかでも取り戻すため,週末は親の畑仕事を手伝う若者が珍しくありません。また,エホバの証人の若者であれば,そのほかにも戸別伝道に参加したりクリスチャンの集会に出席したりする責務があります。―ヘブライ 10:23-25。

ですからアフリカの若者が,アルバイトという余分の重荷をしょい込もうとするとは思えないかもしれません。ところが,現に働いている若者は少なくありません。仕事の種類は様々です。畑を耕して農産物を売ったり,機を織ったり,市場で売るかごを作ったりする若者もいれば,魚釣りや新聞売り,果物の収穫や販売をしている人もいます。

しかし,それらの若者が働いているのはなぜでしょうか。彼らが働いているのであれば,あなたも同じようにすべきだということになるでしょうか。

働きに出る理由

やむを得ない事情,例えば親の死などのために働かざるを得ない若者もいます。(そのような若者の場合,学費を出してくれる人がいないかもしれません。)一方,親からある程度独立するためにアルバイトをする若者もいます。

ガーナに住む若者コフィのことを考えてみましょう。彼は専門学校に通いながら,毎日放課後2時間ずつ農場で働いていました。b コフィはこう説明します。「小学生のころは両親が必要な物を買ってくれました。でも,いつまでも何から何まで親に頼るわけにはゆかないと思い,アルバイトを始めました。自分で文房具を買ったり,学校に行く交通費を自分で払ったりできるので前よりもずっと幸せな気分でした」。

コフィの実の兄弟モーゼスもアルバイトをしていました。モーゼスは中学校に行っているときに,幼い小学生の家庭教師をしました。しかしコフィの場合は,自分の必要な物を買うために自分の収入をふさわしく用いましたが,モーゼスのお金は一部,家族の生活費に回されました。なぜでしょうか。8人兄弟の中で育ったモーゼスはこう考えます。「僕がアルバイトをしていたので,両親はほかの子供たちの必要を顧みる面で幾らか楽になったと思います」。モーゼスは,自分のお金で物を買えるという満足感をも味わっています。

本当に必要なときに経済面で親を助けることは,親にしかるべき敬意を示す一つの方法です。(エフェソス 6:1,2)しかし同時に,自分の小遣いを得る目的で働くのは必ずしも悪いことではありません。

また若者は仕事を持つと,責任感が強くなるかもしれません。それに,働いて技術を身につければ,将来家族を養うときに役立つ場合もあります。例えばイエス・キリストも,若いころに養父と一緒に働いて大工の仕事を学ばれたようです。(マタイ 13:55。マルコ 6:3)しかし,この世に「残された時は少なくなっている」ので,賢い若者は必ず自分の時間を善用するようにします。(コリント第一 7:29。エフェソス 5:16)それで仕事を始めるのであれば,その前にまず関係している要素をすべて考慮してみるべきです。その要素の中には,あなたの動機も含まれます。

マイナス面を考える

次のようなことを考えておくとよいかもしれません。親には本当に経済面での助けが必要だろうか。わたしに助けてほしいと思っているのだろうか。それとも,わたしが学業や霊的な成長に打ち込めるよう,少ない収入でやってゆくつもりだろうか。わたしは本当にもっとお金が必要なのだろうか。それとも,「肉の欲望と目の欲望」を満たそうとし,「自分の資力を見せびらか(そうと)」しているのだろうか。―ヨハネ第一 2:16。

賢人ソロモンはこう言いました。「わたしはまた,人々が成功するために一生懸命働く理由を知った。それは,隣人が持っている物をうらやむからである。しかし,それは無駄である。風を追うようなものである。……ほんのわずかしかなくても,思いの平安のあるほうが,両手をもっていつも忙しくして,風を捕らえようとするのに勝る」― 伝道の書 4:4-6,今日の英語訳。

考えてみるべきもう一つの要素は,仕事が学業に及ぼす影響です。先ほどのコフィは,こんな思い出を語ります。「専門学校の1年生のときは仕事をしませんでした。そのためか,成績はすごく良かったんです。ところが2年生になって仕事を始めたら,成績が落ちてきました。なんとか平均以上の成績は取っていましたが,とにかく非常に疲れました」。興味深いことに米国では,「アルバイトをすると学校の成績が下がり,学校の活動に身が入らなくなる」という調査結果が出ました。

コフィの実の兄弟で,家庭教師をしていたモーゼスのことを覚えていますか。モーゼスはこう言います。「よく注意していないと,限られた時間しかないのに,教えきれないほど多くの生徒を受け持ってしまうことがあります」。マウリというアフリカ人の男性は,漁業のアルバイトをしていました。「浜で大漁があったときは大きな誘惑でした。教科書を投げ出して,もっとお金を稼ぎに行きたいという気持ちになりました。村では大勢の男子がそのようにして学校をやめました」とマウリは言います。

また,若者が学業と仕事を掛け持ちすると,霊的な面で悪い影響が出るほど体力を消耗することになりかねません。クリスチャンの集会に行くことや集会で気持ちを集中させることが難しくなるかもしれません。聖書や,聖書に基づく出版物の個人研究もおろそかになりがちです。

バランスを保つ

とはいえ,すべての要素を考えてから,何かのアルバイトをするのがよいと親子で決定したとします。では,どうしたらその状況に善処できるでしょうか。

自己鍛錬がどうしても必要です。使徒パウロは自分の努力について,「自分の体を打ちたたき,奴隷として引いて行く」と言いました。(コリント第一 9:27)稼いだお金を節約する ― あるいは,浪費しないようにする ― には自己鍛錬が必要です。また,空いている時間を正しく用いるにも自己鍛錬が必要です。もちろん,息抜きや適度の休息が必要なときもありますし,そうすれば仕事もいっそう生産的になるかもしれませんが,趣味やレクリエーションのせいで,宿題や霊的な事柄がおろそかになることがないよう注意しましょう。

それで勉強する時間については,現実に合った予定を立てて,それをしっかり守る必要があります。例えば,仕事から帰ったらすぐに宿題に取りかかるのはよいことかもしれません。夕食がすんでしばらくしてからだと,眠くなって勉強どころではなくなることがあるからです。また,夜は早く寝るようにして,朝一番に勉強するほうがよいという人もいます。いずれにせよ,勉強する時間をできるだけ効率のよいものにしましょう。音楽をかけたり,気が散ることをしたりしてはいけません。また,授業を真剣に聴いて,大切な点や補助的な点をノートに書きとめておけば,宿題をするのが楽になるかもしれません。―ルカ 8:18と比較してください。

しかし一番大切なのは霊的な必要です。(マタイ 5:3)この必要を満たすためには,聖書の個人研究をしたり,クリスチャンの集会に出席したり,公の宣教に参加したりする時間も取っておかなければなりません。確かに,仕事と学校を両立させるのは並大抵のことではありません。しかし,その両方を行なわなければならない場合でも,霊的な事柄を優先してください。霊的なバランスを保てるよう,エホバ神に絶えず祈ってください。在学中に仕事をすることに決めた場合,エホバはそういう状況の重圧に耐えられるよう力を与えてくださいます。―イザヤ 40:29-31。

[脚注]

a この記事ではおもに発展途上国の若者がぶつかる状況を扱います。とはいえ,ここで述べる提案は聖書の原則に基づいているため,世界中の若者が参考にできます。

b 小学校を卒業したら,中学校(広範な教育が受けられる)に行くか,専門学校に行くかを若者が選択できる国もあります。

[21ページの図版]

アフリカには,放課後に働いている若者がいる。しかし,そのことにはどんな益と害があるだろうか

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