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目ざめよ! 1999
目99 4/8 5–7ページ

世界中に広がる危機

ブラジルでストリート・チルドレンが殺害されているという恐ろしい状況もまた,見捨てられた子どもたちが攻撃にさらされやすいことを示す一例です。同国からの報告によると,住む所のないストリート・チルドレンが毎年数百人も殺されています。

スコットランドのダンブレーンや英国のウルバーハンプトン,その他さまざまな地域でも,子どもたちが残虐な攻撃の対象とされてきました。一つの例として,12歳のマリアが経験した苦しみを想像してください。マリアはアンゴラの孤児で,レイプされて妊娠しました。その後,320㌔ほどの距離を歩かされたあとに未熟児を出産しましたが,その赤ちゃんは2週間しか生きませんでした。マリア自身も病気と栄養不良のため,その1週間後に死にました。

国連児童基金(ユニセフ)の1992年の報告では,「『子どもたちに対する戦い』は20世紀に考え出されたもの」だと言われています。ユニセフの1996年の報告によると,一部の人は,『将来敵となる世代,つまり今の敵の子どもたちも除かれなければならない』と考えています。ある政治解説者の言い回しを借りれば,「親ネズミを殺すには,子ネズミを殺さなければならない」とされるのです。

最近10年間に暴力の犠牲となって死んだ子どもは200万人に上ります。また,地雷に吹き飛ばされ,一命は取り止めても,手足を失ったり,失明したり,脳に損傷を負ったりした子どもたちは400万人に上ります。加えて,戦争で家庭を失った子どもはさらに幾百万人もいます。「悪夢の光景 ― 子どもたちに対する戦争の残虐」という見出しの記事が載ったのも不思議ではありません。

子どもたちに対するこうした非道な行為は,人類の前途に暗い影を投じるものであり,一部の国々だけでなく,世界じゅうの子どもたちが危険にさらされていることのはっきりした証拠です。そして,子どもたちは,虐待されるだけでなく,信頼を裏切られる場合も少なくありません。

信頼していた人に裏切られる

子どもの信頼に対する裏切りは,その心に深い傷を残すことがあります。子どもの信頼を裏切るのが,親,友人,教師や相談相手などである場合は特にそうです。米国のトークショーで有名なオプラ・ウィンフリーの司会する,「恐怖の沈黙: 児童虐待を暴いて終わらせる」という番組の放映後,ホットラインの電話が殺到したことからも,親による児童虐待のほどがうかがえます。主任プロデューサー,アーノルド・シャピーロの,「かかってきた緊急電話の中でもひときわ衝撃的だったのは,幼い子どもたちが身体的あるいは性的な虐待の苦しみから逃れたくて,おびえながらかけてくる電話だった」という言葉が,チルドレン・トゥデー誌(英語)に引用されました。

この企画は,子どもを虐待するのは,大がらで恐ろしい,どこかの見知らぬ人だという考えを大きく変化させました。実際のところ,「虐待の大半は,親その他の近親者によってなされている」,とシャピーロは結論しています。他の調査もこの結論を裏づけており,家族に信頼された友人が子どもとその家族に取り入って,後にうまく計画して子どもを虐待した例のあることも示しています。近親強姦は信頼に対する裏切りのうちでもひときわ衝撃的なものです。

小児性愛者による性的虐待も,世界の多くの場所で子どもたちを脅かすものとなっています。「犯罪と刑事裁判における傾向と争点」(英語)と題する刊行物は次のように定義しています。「小児性愛とは,幼い子どもに性的関心を持つことである。……小児性愛はたいていの場合,性的暴行,わいせつ行為,児童ポルノにかかわる罪などの犯罪行為を伴う」。

貪欲にも子どもたちを性的に利用する小児性愛者集団についての,吐き気を催させるような報告が,世界各地から非常に多く寄せられています。(7ページの囲み記事をご覧ください。)男女を問わず年少の子どもたちがその毒牙にかかっています。節操の欠けた人々におびき寄せられて性的に虐待され,その後,脅されたり金品をむやみに与えられたりして,その“クラブ”にとどまるよう唆されます。こうした悪巧みをして実行に移すのが地域社会の目立つ指導的な人々であることも少なからずあり,警察や司法当局がじゅうぶん承知のうえ,その保護のもとでなされている場合さえあります。

僧職者による子どもへの性的虐待も憤激を呼んでいます。世界各地から寄せられるニュースは,僧職者による児童虐待の広がりを明かしています。それが神の名においてなされていることさえあります。一例として,有罪宣告を受けた英国国教会のある司祭は自分がいたずらした10歳の少年に,「神は自分[その僧職者]を通して語っておられ,自分のすることや[その少年]のすることは何であれ神に喜ばれるのだから正しい」と話していました。

オーストラリアについて見ると,「闘いとその反動: 児童の性的虐待に対する闘い」(英語)という本の評は,僧職者その他,人の信頼を受ける立場にある人々による児童虐待について注解し,関係する諸団体は,無防備な子どもを守ることよりも,自分たちのイメージを落とさないようにすることや自分たちを守ることに関心があるようだ,と述べています。

破壊的な影響

子どもは何のためらいも持たずに全く人を信頼する傾向があります。ですから,その信頼が裏切られると,疑うことを知らない幼い心は破壊的な影響を受けます。「児童虐待と遺棄」(英語)という出版物は次のように述べています。「以前なら安全や支援を意味した人や場所が,危険や恐れと結びつくようになってきた。子どもの世界はますます予測しがたく,制御しがたいものになっている」。

そうした虐待は多年にわたる場合も多く,結果として後に社会的,精神的な問題を抱え,大人になるまでそれが続くこともあります。信頼に対するこうした裏切りは非常に有害です。子どもであることそのものに付け込まれたからです。また,虐待されても,そのことを決して口にしない子どもたちが多くいます。それこそ子どもを虐待する人たちが大いに付け込む点なのです。

近年,全世界で児童虐待の例は増加しており,今日その証拠は山のようになっていて,もはや否定も無視もできません。しかし,児童虐待の根絶は決して容易ではないと大方の人は見ています。ですから,次の疑問が生じます。実際に子どもたちを守れる人がいるのでしょうか。親である人は,どうすれば神からの相続財産である子どもを保護し,攻撃を受けやすい幼い子どもたちの命を守ることができるでしょうか。親はだれに助けを求めることができるでしょうか。

[7ページの囲み記事]

インターネットのおとり捜査

数か月前,インターネット上の児童ポルノに対するかつてない規模のおとり捜査によって,12か国の警察は小児性愛の容疑者100人以上に対して家宅捜査を行ないました。米国に本拠を置く一つの小児性愛集団からだけでも,10万枚を超える子どものポルノ写真が押収されました。

5か月に及ぶインターネット捜査を統轄した英国の刑事は,「正しい心の人ならだれもがその内容に吐き気を催すにちがいない」と述べています。男の子のものも女の子のものもありました。2歳の幼児のものまでありました。ベルギー警察によると,インターネット上のそれらの画像は,「不快きわまりない児童ポルノ描写[で]……最も強烈な画像を提供するために親が自分の子どもを虐待することまでして」います。ある男性は自分の姪をレイプしているところを撮影し,その画像をコンピューターに入力していました。

容疑者の中には,教師が数名,それに科学者,法科の学生,医学生,ボーイスカウトの隊長,会計士,大学教授などもいました。

[6ページの写真]

この少年は爆発物のために右手が不自由になった

[クレジット]

UN/DPI Photo by Armineh Johannes

[7ページの写真のクレジット]

Photo ILO/J. Maillard

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