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  • 聖書の答え
  • 地獄は永遠に苦しめられる場所?
  • 裕福な男性とラザロの話についてはどうか
  • 地獄は,神から完全に離れた状態のこと?
  • 「墓(ハデス)」から出てきた人はいるか
  • だれが「地獄」に行きますか
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  • 火のない地獄
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1964
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    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2002
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    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2002
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聖書 Q&A
イ聖 記事66
地獄の火で苦しむ人たちを描いた宗教画

聖書は地獄があると教えていますか

聖書の答え

幾つかの古い日本語訳聖書には,「地獄」という言葉が出てきます。(マタイ 11:23,啓示 1:18,「新約聖書 E・ラゲ訳」,中央出版社)この記事の挿絵にあるように,地獄は,悪い人が火で永遠に苦しめられる場所だと考えられています。これは聖書の教えなのでしょうか。

この記事では次の点を取り上げます。

  • 地獄は永遠に苦しめられる場所?

  • 裕福な男性とラザロの話についてはどうか

  • 地獄は,神から完全に離れた状態のこと?

  • 「墓(ハデス)」から出てきた人はいるか

  • 正しく理解するのに役立つ聖書の言葉

  • 「地獄」と訳されることがあるギリシャ語

  • 地獄の教えのこれまでの経緯

地獄は永遠に苦しめられる場所?

いいえ。幾つかの古い翻訳聖書で「地獄」と訳されている語の1つであるハデス(ギリシャ語)は「墓」を指し,死んだ人たちが眠っている場所の比喩表現です。あくまで比喩であって,実際にそういう場所があるわけではありません。例えば,「墓(ハデス)に入る」とは,死んで存在しなくなるという意味です。

  • 死んだ人は意識がないので,苦しむことはない。聖書には,「墓では,働くことも考えることも学ぶことも理解することもできない」とあります。(伝道の書 9:10)死んだ人はうめき声を出すこともできません。「悪人が恥をかきますように。墓で沈黙しますように」とあります。(詩編 31:17; 115:17)

  • 神はアダムに,神が決めたことを守らないなら死ぬことになると言ったが,地獄の火で苦しむことになるとは言わなかった。(創世記 2:17)神が決めたことをアダムが守らなかった時,神は「あなたは土なので土に戻る」と言いました。(創世記 3:19)これは,アダムは死んで存在しなくなるということです。もし神がアダムを地獄に送るつもりだったとしたら,そう言ったはずです。聖書には「罪の代償は死です」とあり,神は昔も今も,人を罰するために地獄に送ったりはしません。(ローマ 6:23)「死んだ人は自分の罪から放免されている」ので,死以外に罰はありません。(ローマ 6:7)

  • 人を永遠に苦しめるというのは,神にとってはひどく不快なこと。(エレミヤ 32:35)聖書にあるように「神は愛」なので,人を永遠に苦しめることなどありません。(ヨハネ第一 4:8)神は私たちに,恐怖心からではなく愛や尊敬の気持ちから従ってほしい,と思っています。(マタイ 22:36-38)

  • 悪い人だけでなく善い人も「墓(ハデス)」(幾つかの聖書で「地獄」と訳されている)に行く。使徒 2章31節には,「キリストが墓a[ハデス]に見捨てられず,その体も腐敗しない」とあり,イエス・キリストも,死んで復活するまでの間,ハデスにいたということが分かります。イエスが地獄の火で罰せられるはずはありません。それで,ハデスは「地獄」ではなく「墓」を指していると言えます。b

裕福な男性とラザロの話についてはどうか

ルカ 16章19-31節には,イエスが語った裕福な男性とラザロについての話が出てきます。これは例え話です。教訓を伝えるための架空の話であって,現実の話ではありません。(マタイ 13:34)この例え話について詳しく知りたい方は,「裕福な男性とラザロとは誰のことですか」という記事をご覧ください。

地獄は,神から完全に離れた状態のこと?

地獄とは,死者が味わう神との決別状態であるという教理もあるようです。ですが,聖書によると,死んだ人は意識がないので,神から完全に離れてしまったかどうかを理解することはできません。(詩編 146:3,4。伝道の書 9:5)

「墓(ハデス)」から出てきた人はいるか

聖書には,死んで「墓(ハデス)」(一部の訳で「地獄」)に行ったものの,復活して再び生きるようになった人たちのことが書かれています。c もし死んだ後に意識があったのであれば,生き返った時に,死んでいた時のことについて話したはずですが,何も話しませんでした。当然,苦しんだとも言いませんでした。聖書が教えている通り,死んだ人は,深く「眠って」いる人のように意識がありません。(ヨハネ 11:11-14。コリント第一 15:3-6)

a 「我主イイススハリストスの新約」(ハリストス正教会聖書出版事務所)では「地獄」と訳されている。

b 「『地獄』と訳されることがあるギリシャ語」をご覧ください。

c マタイ 28:5,6,ルカ 7:11-17; 8:40-56,ヨハネ 11:38-44,使徒 9:36-42; 20:7-12をご覧ください。

正しく理解するのに役立つ聖書の言葉

詩編 145:20 「エホバはご自分を愛する全ての人を守り,悪人全てを滅ぼす」。

意味 神に処罰されて死んだ人は,完全に存在しなくなる。神は悪い人を生かしたまま地獄で苦しめるようなことはしない。

伝道の書 9:10 「あなたの行く場所,つまり墓では,働くことも考えることも学ぶことも理解することもできない」。

意味 死んで墓の中にいる人は意識がなく,苦しむことはない。この言葉の「あなた」には善い人も含まれる。

使徒 2:31 「キリストの復活を予見し,キリストが墓dに見捨てられず,その体も腐敗しないと語りました」。

意味 イエス・キリストも「墓」(一部の訳で「地獄」)にいた。

ローマ 6:23 「罪の代償は死です」。

意味 地獄で罪を罰せられることはない。死以外に罰はない。

啓示 20:13 「死と墓eもその中の死者を出し[た]」。

意味 「墓」(一部の訳で「地獄」)にいる人は死んでいる。復活して再び生きる希望がある。

啓示 20:14 「死と墓fは火の湖に投げ込まれた」。

意味 死んだ人がみんな生き返って「墓」(一部の訳で「地獄」)が空になった後,「墓」はあたかも火で焼かれるかのように完全になくなる。そして,アダムが犯した罪のせいで広まった死はなくなる。(ローマ 5:12)

「地獄」と訳されることがあるギリシャ語

聖書翻訳者たちが下記のようなギリシャ語を「地獄」と訳したために誤解が生じてきました。悪い人は永遠に苦しむことになるという教えを広めようとして,そう訳した可能性もあります。

  • ハデス(ᾅδης)

    意味: 死んだ人たちが眠っている場所の比喩表現(マタイ 11:23。啓示 1:18)

    訳: 墓,ハデス(「新改訳」,新日本聖書刊行会),地獄(「新約聖書 E・ラゲ訳」)

  • ゲヘナ(γέεννα)

    意味: 永遠の滅び(マタイ 5:30)

    訳: ゲヘナ(「聖書協会共同訳」,日本聖書協会。「新改訳2017」,新日本聖書刊行会),地獄(「口語訳」,日本聖書協会。「新共同訳」,日本聖書協会)

  • タルタロス(ταρταρόω)

    意味: 邪悪な天使たちの卑しめられた状態(ペテロ第二 2:4)

    訳: タルタロス,地獄(「聖書協会共同訳」,「新改訳2017」)

地獄の教えのこれまでの経緯

異教に由来する。古代エジプト人は地獄の存在を信じていた。紀元前16世紀のものとされる,葬儀について記された「アムドゥアトの書」には,「火の坑に真っ逆さまに投げ落とされて……火の炎から逃れられない」人たちのことが書かれている。(「エジプト人の天国と地獄」[英語])

1世紀のクリスチャンは地獄を信じていなかった。「新約聖書の[初期の]教えの中に,地獄の火を見いだすことはできない,というのは注目に値する」。(キリスト教神学辞典[英語])

ギリシャ哲学の影響がある。「西暦2世紀の半ば以降,多少ともギリシャ哲学を学んだクリスチャンたちは,その哲学の用語で自分たちの信仰を言い表わす必要を感じるようになった。……彼らに最もよく合った哲学はプラトン主義[プラトンの教え]だった」。(「新ブリタニカ百科事典」[英語])プラトンの哲学には,死後に地獄の火で苦しむという概念も含まれていた。「古代ギリシャの哲学者たちのうちで,伝統的な地獄観に最大の影響を及ぼしたのはプラトンである」。(「地獄の歴史」[フランス語])

残酷な刑を正当化する理由に使われた。スペインの異端審問では,異端者は「地獄の火の責め苦がどんなものかを体験」すれば死ぬ前に改心する,と考えられていた。(「スペインの異端審問」[英語],ジーン・プレイディ著)約300人のプロテスタント信者を火あぶりにしたイングランドの女王メアリー1世も,次のように考えていたと言われる。「異教徒の魂は死んだあと地獄で永遠に火あぶりにされるのだから,……神のその復讐に倣って地上で異教徒を火あぶりにすることほどふさわしいことはない」。(「普遍史」[英語],アレグザンダー・タイトラー著)

近年は変化が見られる。宗派によっては,地獄の教理を和らげて受け入れやすくしている。信者たちに敬遠されないためにそうしていると思われる。(テモテ第二 4:3)「人々は,ぬくもりのある,ほのぼのした神を望んでいる。……罪や罪悪感を論じることは,現代の文化に逆行している」。(ジャクソン・キャロル教授)

d 「我主イイススハリストスの新約」では「地獄」と訳されている。

e 「我主イイススハリストスの新約」では「地獄」と訳されている。

f 「我主イイススハリストスの新約」では「地獄」と訳されている。

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