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  • 徹 5章 36–43ページ
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  • 「私たちは……神に従わなければなりません」
  • 神の王国について徹底的に教える
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神の王国について徹底的に教える
徹 5章 36–43ページ

5章

「私たちは……神に従わなければなりません」

使徒たちの動じない姿勢は,現代のクリスチャンの手本になっている

使徒 5:12–6:7

1-3. (ア)使徒たちが高等法廷に連れてこられたのはどうしてですか。使徒たちはどんな選択を迫られましたか。(イ)使徒たちの例を調べるとよいのはどうしてですか。

ユダヤ人の高等法廷サンヘドリンの裁判官たちは,ひどく怒っています。a 裁判にかけられているのは,イエスの使徒たちです。何をしたというのでしょう。サンヘドリンの長である大祭司ヨセフ・カヤファは,「もうあの名によって教えてはならないときっぱり命じた」はずだ,と厳しく言います。激怒したカヤファは,イエスの名前すら口にしたくありません。こう続けます。「あなたたちはエルサレム中で教えを広め,あの男が死んだ責任を私たちに負わせようとしている」。(使徒 5:28)つまり,こう言いたいのです。伝道をやめろ,さもないと容赦はしない。

2 使徒たちはどうするでしょうか。伝道する任務はイエスから託されました。そのイエスは神から権威を与えられています。(マタ 28:18-20)使徒たちは脅しに屈して,語るのをやめてしまうでしょうか。それとも,ひるまずに勇気を出して伝道を続けるでしょうか。これは言ってみれば,神に従うか人に従うかの選択です。ペテロがためらわずに,使徒たちを代表して答えます。それは,一点の曇りもない,きっぱりとした答えでした。

3 私たちにも伝道する任務が託されています。使徒たちと同じように反対に遭うかもしれません。(マタ 10:22)活動を制限されたり禁止されたりするかもしれません。そうなったら,どうするとよいでしょうか。使徒たちの例から大切なことを学べます。脅された使徒たちはどうしたでしょうか。サンヘドリンでどんなことがあったでしょうか。調べてみましょう。

サンヘドリン ユダヤ人の高等法廷

ユダヤはローマ帝国の属州でしたが,ユダヤ人は一定の自治を認められていて,独自の伝統を守ることができました。軽犯罪や民事事件は地方法廷で扱われ,そこで解決できない問題がエルサレムにあった大サンヘドリンに提出されました。サンヘドリンはユダヤ人の最高法廷であり,国家行政評議会でもありました。ユダヤ人の律法の解釈に関する最終決定権も持っていて,各地のユダヤ人から重んじられていました。

サンヘドリンの議場は,神殿の境内かそのすぐ近くにあったようです。サンヘドリンは71人で構成されていて,その中には,長である大祭司,祭司階級の貴族(サドカイ派を含む),上流階級の信徒,律法学者がいました。サンヘドリンの決定は最終的なもので,覆ることはありませんでした。

「エホバの天使が牢屋の戸を開[いた]」(使徒 5:12-21前半)

4,5. サドカイ派のカヤファと仲間たちが「激しく嫉妬し」たのはどうしてですか。

4 伝道をやめるようにと最初に言われた時,ペテロとヨハネが何と答えたか思い出してください。「私たちとしては,見聞きしたことについて話すのをやめるわけにはいきません」と答えました。(使徒 4:20)サンヘドリンとぶつかっても,この言葉の通り,2人はほかの使徒たちと一緒に神殿で伝道を続けました。そして「ソロモンの柱廊」で多くの奇跡を起こし,病気の人を治したり,邪悪な天使に苦しめられている人を助けたりしました。何とペテロの影が掛かるだけでも病気が治ったようです。「ソロモンの柱廊」は神殿の東側にある屋根付き通路で,多くのユダヤ人が集まる場所でした。体が癒やされた人の多くは,良い知らせを聞いて信仰を持つようになりました。こうして,「主を信じる者が,男性も女性もますます増えて」いきました。(使徒 5:12-15)

5 サドカイ派のカヤファと仲間たちは「激しく嫉妬して」,使徒たちを牢屋に入れます。(使徒 5:17,18)サドカイ派の人たちが激怒したのはどうしてでしょうか。使徒たちはイエスが復活したと教えていましたが,サドカイ派は復活を信じていませんでした。使徒たちは,救われるためにはイエスを信じなければいけないと教えていましたが,サドカイ派は,民衆がイエスを支持するとローマから罰せられるのではないかと恐れていました。(ヨハ 11:48)それで,使徒たちの口を封じたいと思っていたのです。

6. どんな人たちがエホバの証人への迫害をあおることがありますか。それが意外なことではないのはどうしてですか。

6 現代でも,宗教家たちがエホバの証人への迫害をあおることがよくあります。政府やメディアに働きかけて伝道をやめさせようとします。それは意外なことではありません。私たちはいろいろな宗教の教えが間違っていることを指摘しています。その結果,間違った信条や習慣から自由になった人たちがたくさんいます。(ヨハ 8:32)そのため,私たちはねたまれ,憎まれます。

7,8. 天使から指示を聞いて,使徒たちはどう思ったはずですか。私たちはどんなことを考えさせられますか。

7 牢屋で裁判を待つ使徒たちは,このまま殉教するのだろうかと思ったかもしれません。(マタ 24:9)しかし,その晩,思いも寄らないことが起きます。「エホバの天使が牢屋の戸を開き」ました。b (使徒 5:19)天使は,「神殿の中に立ち,……人々に語り続けなさい」と指示します。(使徒 5:20)そう言われた使徒たちは,今までやってきたことは正しかったんだ,と思ったことでしょう。そして,どんなことがあっても動じずに伝道を続けようと思ったはずです。勇気をもらった弟子たちは,「夜明けに神殿に入って教え始め」ました。(使徒 5:21)

8 私たちはどうでしょうか。使徒たちと同じような状況になっても伝道を続ける信仰と勇気があるか,考えさせられます。「神の王国について徹底的に教え」る活動を天使が今も後押ししてくれています。そのことを思い起こすと,力が湧いてきます。(使徒 28:23。啓 14:6,7)

「私たちは,人ではなく神に従わなければなりません」(使徒 5:21後半-33)

激怒したカヤファが使徒たちに詰め寄っている。サンヘドリンのほかの裁判官たちがそれを見ている。

「こうして使徒たちは連れてこられ,サンヘドリンの前に立たされた」。使徒 5:27

9-11. 伝道をやめるようにと言われ,使徒たちはどうしましたか。現代のクリスチャンはどのように使徒たちに倣いますか。

9 サンヘドリンの長カヤファとほかの裁判官たちは,法廷で使徒たちを問い詰める用意ができました。牢屋が空っぽになっていることも知らずに,使徒たちを連れてこさせるために下役たちを遣わします。牢屋に着いた下役たちは驚いたことでしょう。「鍵が掛かっていて,戸の所には見張りが立って」いたのに,中には誰もいなかったからです。(使徒 5:23)神殿の指揮官のもとに,使徒たちが神殿に戻ってキリストについて伝道しているという報告が届きます。それが理由で牢屋に入れられたのに,またやっているのです。指揮官は下役たちと神殿に行き,使徒たちをサンヘドリンに連れていきます。

10 この章の冒頭で見たように,激怒したカヤファたちは,伝道をやめるようにと使徒たちに言います。ペテロが代表して,こうはっきり答えます。「私たちは,人ではなく神に従わなければなりません」。(使徒 5:29)現代のクリスチャンもこの使徒たちに倣います。当局者たちには市民を治める権利がありますが,神が求めていることを禁じたり,神が禁じていることを求めたりする権限まではありません。それで,たとえ「上位の権威」が伝道を禁止するとしても,私たちは良い知らせを伝えるという神から託された仕事をやめることはありません。(ロマ 13:1)手段を工夫しながら,神の王国について徹底的に教えていきます。

11 一歩も引かない使徒たちを見て,裁判官たちの怒りは頂点に達します。「使徒たちを殺してしま」おうと考えます。(使徒 5:33)使徒たちは殉教することになるのでしょうか。エホバが意外な方法で助けてくれます。

「阻止することはできません」(使徒 5:34-42)

12,13. (ア)ガマリエルはどんな提案をしましたか。提案はどう受け止められましたか。(イ)現代でもエホバはどのように助けてくれることがありますか。たとえ「正しいことのために苦しむ」としても,どんなことは確かですか。

12 「民に重んじられている律法教師」ガマリエルが発言します。c ガマリエルは仲間の裁判官からも尊敬されていたようです。「使徒たちをしばらく外に出すようにと命令」できるほどだったからです。(使徒 5:34)彼は,リーダーが死ぬとすぐに収まった反乱を引き合いに出し,使徒たちもリーダーのイエスを最近失ったのだから,静観するようにと勧めます。そして,もっともなことを指摘します。「この人たちに手出しせず,放っておきなさい。この計画や活動が人間から出たものであれば,それは阻止されます。しかし,それが神からのものであれば,阻止することはできません。手出しするなら,神に対して戦う者となってしまいかねません」。(使徒 5:38,39)裁判官たちは納得します。とはいえ,使徒たちは打ちたたかれ,「イエスの名によって語るのをやめるようにと命じ」られます。(使徒 5:40)

13 現代でもエホバは,ガマリエルのような影響力のある人を通して助けてくれることがあります。(格 21:1)事を動かすため,裁判官や政治家や役人たちの心に働き掛けるかもしれません。(ネヘ 2:4-8)もちろんいつもそうするわけではなく,私たちが「正しいことのために苦しむ」場合もあります。(ペテ一 3:14)それでも神は忍耐するための力を与えてくれます。(コリ一 10:13)そして,神がしようとすることは誰も「阻止することはできません」。(イザ 54:17)

14,15. (ア)打ちたたかれた使徒たちはどうしましたか。そうできたのはどうしてですか。(イ)喜びつつ耐えたクリスチャンのどんな例がありますか。

14 使徒たちは打ちたたかれて,やる気をなくしてしまったでしょうか。そんなことはありません。「喜びつつ,サンヘドリンの前から出て」いきました。(使徒 5:41)どうして喜んだのでしょうか。体を打ちたたかれたこと自体がうれしかったわけではありません。使徒たちはイエスの生き方に見習い,エホバから見て正しいことを貫いたので,迫害されました。そのことがうれしかったのです。(マタ 5:11,12)

15 私たちも良い知らせのために苦しむことがあります。それでも,1世紀の兄弟たちと同じように,喜びつつ耐えることができます。(ペテ一 4:12-14)もちろん,迫害されたり刑務所に入れられたりするのは,うれしいことではありません。でも,正しいことを行えているという確信があるので喜べます。ヘンリク・ドルニクもそうでした。兄弟は,全体主義体制の下で何年もひどい仕打ちに耐えました。1944年8月,兄弟とお兄さんは強制収容所に送られることになりました。当局者たちは,「どんな脅しも通用しない。彼らは殉教することも喜べる」と言いました。ドルニク兄弟はこう言っています。「殉教したいわけではありませんでしたが,苦しいときも,エホバへの愛を貫いている確信があったので動じることなく,喜んでいられました」。(ヤコ 1:2-4)

家の前にいる男性に,夫婦が聖書と出版物を使って伝道している。

使徒たちに倣って,「家から家へと行って」伝道する。

16. 使徒たちが徹底的に伝道するつもりでいたことは,どんなことから分かりますか。私たちは使徒たちにどのように倣っていますか。

16 使徒たちはすぐに伝道を再開します。ひるむことなく,「毎日,神殿で,また家から家へと行って教え,キリストであるイエスについての良い知らせを広め続け」ました。d (使徒 5:42)彼らは徹底的に伝道することを固く決意していました。イエス・キリストの指示通り,家を一軒一軒訪ねたことに注目してください。(マタ 10:7,11-14)そうやってエルサレム中に教えを広めていきました。現代のエホバの証人も同じ方法を取っています。徹底的に伝道するために家を一軒一軒訪問し,みんなが良い知らせを聞けるようにしています。エホバもそのことを喜び,成功させてくれています。今の終わりの時代にたくさんの人が聖書を学んでいて,その多くは最初,家を訪ねてきたエホバの証人から話を聞きました。

「家から家へ」と行って伝道する

弟子たちはサンヘドリンから禁じられても,引き続き,「毎日,神殿で,また家から家へ」と行って伝道し,教えました。(使徒 5:42)「家から家へ」とはどういう意味でしょうか。

原語のギリシャ語はカト オイコンで,直訳すると「家ごとに」という意味です。ある翻訳者たちは,カタという語は「配分的な」意味で理解すべきである,と言っています。弟子たちの伝道は,ある家から別の家へといわば配分されたということです。カタの同様の用法がルカ 8章1節にあり,そこには,イエスが「町から町へ,村から村へ」と旅をして伝道したと書かれています。

使徒 20章20節では,複数形のカト オイクースが使われています。使徒パウロはクリスチャンの監督たちにこう言いました。「ためらうことなく,……人々の前で,また家から家へと,皆さんを教えました」。これはパウロが長老の家で教えていたということだ,と考える人もいますが,そうではないことは次の節から分かります。こうあります。「神に対する悔い改めと私たちの主イエスへの信仰について,ユダヤ人にもギリシャ人にも徹底的に知らせました」。(使徒 20:21)仲間の信者は,すでに悔い改めてイエスに信仰を持っていました。それで,家から家へと行って伝道して教えるというのは,信者ではない人に話すことでした。

「必要な仕事」に当たった人たち(使徒 6:1-6)

17-19. どんな問題が起きましたか。使徒たちはどんなことを指示しましたか。

17 外からの迫害に加え,会衆の中でも,早くも困ったことが起きます。放っておくと大きな問題になりかねないことです。当時,新たにバプテスマを受けた人たちの多くは遠くから来ていて,もう少しエルサレムにとどまってキリストについて学びたいと思っていました。それで,エルサレム在住のクリスチャンたちは,その人たちのために食料など必要な物を寄付していました。(使徒 2:44-46; 4:34-37)こうした中で,慎重に対応しなければいけない問題が起きます。「ギリシャ語を話すやもめたちが毎日の配給を受けていな」いのです。(使徒 6:1)その一方で,ヘブライ語を話すやもめたちは配給を受けています。言語の違いで,差別が見られているようでした。このままにしておくと,会衆がばらばらになってしまいます。

18 統治体として奉仕する使徒たちは,「食物を配るために[自分]たちが神の言葉を教えることができ」なくなるのはよくないと考えます。(使徒 6:2)それで,「必要な仕事」に当たってもらうため,「聖なる力と知恵に満ちた」男性を7人選ぶよう兄弟たちに指示します。(使徒 6:3)きちんと仕事をする男性たちが求められていました。食料を配るだけでなく,お金を管理し,物を購入し,記録を正確に付けなければいけなかったからです。選ばれた人たちはみんなギリシャ語名を持っていました。ギリシャ語を話すがっかりしていたやもめたちに配慮してのことと思われます。使徒たちは,推薦された兄弟たちについて祈って考えてから,7人を「必要な仕事」のために任命しました。e

19 食料を配ることになった7人は,その仕事だけに集中して伝道はしなかったのでしょうか。そんなことはありません。7人のうちの1人だったステファノは,恐れず熱心に伝道する人でした。(使徒 6:8-10)フィリポもその1人で,「福音伝道者」と呼ばれています。(使徒 21:8)7人とも,任命された後も一生懸命伝道したと思われます。

20. 現代のエホバの証人は,使徒たちにどのように倣っていますか。

20 現代のエホバの証人は使徒たちに倣っています。会衆で責任を担うよう選ばれる人たちは,神の知恵に頼り,聖なる力に導かれた生き方をしていなければいけません。統治体の指導の下,聖書に書かれている資格にかなった男性たちが,会衆で長老や援助奉仕者として働くよう任命されます。f (テモ一 3:1-9,12,13)それで,そういう男性たちは聖なる力によって任命されているといえます。任命された人たちは「必要な仕事」に真剣に取り組みます。例えば,長老たちは年配の人たちがサポートを受けられるように取り計らいます。(ヤコ 1:27)王国会館の建設や大会の運営のために働く長老,医療機関連絡委員会で奉仕する長老もいます。援助奉仕者は,牧羊したり教えたりすることとは直接関係のないいろいろな仕事をします。長老も援助奉仕者もたくさんの責任を担っていますが,神の王国について伝道することとのバランスをきちんと取ります。(コリ一 9:16)

「神の言葉は広まって」いった(使徒 6:7)

21,22. 新しい会衆をエホバが確かに導いていた,といえるのはどうしてですか。

21 こうして,新しい会衆はエホバに支えられながら,外からの迫害に耐え,中で起きた問題も乗り越えることができました。エホバが確かに導いてくれていました。「神の言葉は広まっていき,弟子の数はエルサレムで大幅に増加していった。そして非常に大勢の祭司たちが信じるようになった」と書かれています。(使徒 6:7)「使徒の活動」には,こういう増加の記録が幾つもあります。(使徒 9:31; 12:24; 16:5; 19:20; 28:31)現代の私たちも,世界各地での伝道の成果について聞くと,うれしい気持ちになります。

22 1世紀の宗教指導者たちはまだ攻撃の手を緩めません。迫害の波がやって来ようとしていました。まずステファノが標的になります。次の章で見てみましょう。

ガマリエル ラビたちからとても尊敬された人

「使徒の活動」に出てくるガマリエルは一般に,ヒレルの孫である長老ガマリエルとされています。ヒレルはパリサイ主義の2つの学派のうち穏健派の開祖でした。ガマリエルはサンヘドリンでリーダー的存在でした。ラビたちからとても尊敬されていて,「ラバン」という尊称を受けた最初の人でした。「長老ラバン・ガマリエルが死去すると,律法の栄光は終わり,清さと節制は消えうせた」と,ミシュナ(口伝律法や口頭伝承をまとめたもの)に書かれています。彼は,人情味のあるさまざまな法を制定したとされています。「ユダヤ大百科事典」(英語)にはこう書かれています。「特に重要なのは,女性の再婚は夫の死亡に関するただ一人の証人の証言に基づいて許されるという決定である」。さらに,妻を無節操な夫から,やもめを無節操な子供から守る法を制定し,貧しい異国人にも貧しいユダヤ人と同じ落ち穂拾いの権利が与えられるべきだと論じた,といわれています。

a 「サンヘドリン ユダヤ人の高等法廷」という囲みを参照。

b 「使徒の活動」には,善い天使に直接言及している箇所が20以上あり,ここはそのうちの最初です。これより前の使徒 1章10節では,「白い服を着た2人の人」という表現で,暗に天使に言及しています。

c 「ガマリエル ラビたちからとても尊敬された人」という囲みを参照。

d 「『家から家へ』と行って伝道する」という囲みを参照。

e この人たちは,長老の基本的な資格にかなっていたと思われます。「必要な仕事」をするのは大きな責任だったからです。クリスチャン会衆でいつ頃から男性が長老(監督)に任命されるようになったかは,聖書にはっきり書かれていません。

f 1世紀当時,特別な資格にかなった兄弟が長老を任命する役割を担っていました。(使徒 14:23。テモ一 5:22。テト 1:5)現代でも,統治体が巡回監督を任命し,巡回監督が長老や援助奉仕者を任命する責任を担っています。

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