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  • 現代の食糧不足 ― それは聖書預言の成就ですか
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1974
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1974
塔74 7/1 387–389ページ

現代の食糧不足 ― それは聖書預言の成就ですか

聖書を書くことは,今からほとんど1,900年前に完了しました。では,聖書が現代の飢きんについて述べているということがありうるでしょうか。食糧供給の不足のために食料品店で高額の支払いをしなければならないという今日の事態を,聖書は予見していたでしょうか。

『いや,そんなはずはない』と答える人たちもいます。

しかし,この問いに答える前に,実際の証拠を注意深く調べてみることが賢明です。現代の食糧事情を聖書が正確に予言していたとすれば,聖書が予告する他の事がらもそのとおり実現するものと見ることができます。これは,この問題にわたしたちが注意を払うべき理由です。

聖書の預言

まず初めに,聖書は食糧不足について何を予告していますか。イエス・キリストは,死の少し前,「あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」との質問を受けました。それに答えたイエスは,特に次の点を述べました。「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,またそこからここへと食糧不足や地震があ(ります)」。―マタイ 24:3,7。ルカ 21:11。

この預言は,西暦33年(イエスがそれを語った年)から,エルサレム市の壊滅した西暦70年までの間に,小規模なかたちで実現しました。聖書および古代史は,その37年間に,パレスチナ,ローマ,ギリシャなどで飢きんのあったことを示しています。―使徒 11:28-30。

しかし,イエスのこのことばは,イエスが王権を得て到来する時にさらに大規模な成就を見るべきものでした。(マタイ 25:31)数々の事実は,人類がその預言の成就を1914年以来目撃してきたことを示しています。

しかし,食糧不足は1914年以前にも幾度もあったのではありませんか。ありました。では,1914年以来の食糧不足はそれ以前のものとどんな面で異なっているのですか。明確に異なっている点が一つあります。

啓示 6章1-8節と考え合わせてみるとき,イエスの預言は,全世界的な食糧不足をさしていることがわかります。聖書学者A・B・ブルースは,「そこからここへと食糧不足……がある」というイエスのことばを説明し,それが字義的には,「ここ,そこ,いたるところ」という意味であることを述べています。食糧不足が1914年以来「ここ,そこ,いたるところ」に実際に起きていることをだれが否定できるでしょうか。最近の国際的な食糧需給情況について考えてください。

世界の食糧事情

アフリカ大陸は干ばつに見舞われてきました。国際連合の報告によると,エチオピアでは,1973年4月から8月までの間に,女や子どもを中心として5万人から10万人の人が死にました。これよりさらに多くの死者が出たという報告もあり,また,今なお週に1,000人の人が飢がのために死んでいると言われます。さらに西方に進むと,サハラ砂ばくの南側では,“記録に残るアフリカ史上最大の干ばつ”と呼ばれるもののために,幾百万の人が餓死の危険にさらされています。

一方,アジアでは広い地域に米の不足が生じています。アジア全体について見ると,一人当たりの米の備蓄量はここ30年来の最低であり,その価格は二倍から三倍に急騰したと推定されています。

しかし,あなたご自身を含め,今のところはそれほどの飢が状態を経験していないかたが多いことでしょう。比較的に言えば,あなたは依然として食糧を豊富に手に入れることができるかもしれません。しかしながら,国連食糧農業機関のA・H・ボエルマ理事長は,今後全世界にわたって事態が悪化することを述べています。生物学者ポール・アーリックは,世界的な飢きんが現実に近づいていることを信じています。それはいつのことですか。1970年当時,彼は次のように述べました。「1975年という推定は依然として妥当なものであるが,いずれにしても,運しだいで1972年から1985年のいつかである。実際の年を指定することはへりくつになろう」。

世界的な食糧不足の兆候は,大方の“先進”国においてもすでに表われています。ここ数か月,米国,西ヨーロッパ,その他で,食糧品の価格は著しく上昇しませんでしたか。それはなぜですか。食糧の供給が不足しているからです。上まわる需要が価格を上昇させています。

そうした国々では,収入が固定しているために,食物を減らして生活してゆかねばならない人が増えています。畑の作物を盗む人がいるため農夫が夜通し見張りに立たねばならない所もあり,今ではそうした盗みが白昼にさえ行なわれています。食肉の値段が上がっているため,牛馬を盗むことや,動物の密猟がしだいに普通になされるようになっています。

現代において,食糧不足は現実の問題です。その影響はほとんどすべてのところに及んでいます。しかし,こうした不足にはどこに原因があるのですか。

世界的な食糧不足の原因

この問いに対する答えの一部は,食糧不足について述べたイエスのことばの中に見いだせます。ルカの福音書に示される点ですが,イエスは,「事物の体制の終結」の時期に,大きな戦争に伴って食糧不足の起きることを予言しました。(ルカ 21:10,11)1914年以来,人類は歴史上の他のどの時期にもまして多くの戦争を経験してきました。それはどんな結果を生みましたか。多くの国で国家の経済が崩壊し,農地やかんがい施設は荒廃しました。幾百万もの強健な若者が,農耕に従事するかわりに戦場で死にました。こうして,大きな戦争に伴い,またその戦争の後に深刻な飢きんが起こりました。

さらに,世界人口が急速に増大している問題もあります。今日地上には40億に近い人々がいます。そして,一年に7,500万人の割合で増加しています。

こうして,地上の増大する人口が食糧を切実に求めています。そして,世界の諸国民が物質面でしゃしになるにつれ,人々がよりよい食事とみなすもの,特に肉類に対する需要が大きくなっています。そして,牛肉に対する需要は,すでに張りつめた状態にある世界の農業体制をさらに張りつめさせています。どうしてですか。

一㌔の牛肉を生産するために,平均して約七㌔の飼料穀物が要求されるからです。そのため,普通のアメリカ人やカナダ人の食生活のために,平均して年に900㌔の穀物が求められます。その九割以上は,食肉・酪農製品・鶏卵などの生産に当てられています。一方,開発がそれほど進んでいない国の場合,国民ひとり当たりの穀物必要量は年に約180㌔ほどであり,その多くは穀物のまま直接に消費されます。しかし,肉類の多い食事に対する要望が広がっていますから,穀物の必要量もそれだけ増大していることになります。

しかし,食糧問題をさらに悪化させている要素として,農業に携わる人の減少している点が挙げられます。大都市とそこに見られるさまざまな産業や都会的な生活が,多くの人を誘って農耕生活から離れさせています。一例として現在の米国の場合を挙げれば,全労働人口のうち,農業専従者は五%にすぎません。西欧社会においても,農業人口は急速に減少しています。一般に農業国とみなされる国においてさえ,人々はもはや農業にとどまってはいません。

こうして,より少ない農夫がより多くの生産を求められているというのが今日の状態です。これを果たそうとして,農夫たちはいっそう複雑化した手法や現代の科学技術に頼る度合を大きくしています。しかし,これが必ずしも成功していません。なぜ?

現代の科学技術に伴う問題

作物の収量を上げるために,農夫はしだいに専門化し,何ヘクタールもの土地にただ一,二種類の作物だけを栽培するようになっています。これがときに災害のもとになります。なぜ? ただ一種の病虫害のためにその作物の全滅する場合があるからです。

現代式の農法が他の点でも食糧不足の一因をなしています。現代の農業には石油が必要です。しかし,最近では,石油不足という事態が起きています。米国の食糧産業は,単一の産業としてはこの国最大の石油消費産業であり,その機械類の操作に石油を欠かせません。また,その大きな収量の背後には石油系の肥料もあります。貯蔵や輸送を目的とした農作物の乾燥のためにも,石油派生物としてのプロパンガスが使用されています。

こうして,人間の科学技術が,世界に十分な食糧を供給するという大きな問題をいまだ乗り越えていないという点をはっきり見ることができます。

飢えをもたらしている他の理由

大きな障害となっているのは人間の貪欲さです。経済的,政治的,国家的対抗意識が人々をさまざまに分裂させ,その結果が幾十億の人に及んでいます。それゆえ,人口問題など,主要な問題が人間の手で制御されたとしても,それによって飢えの問題が解決されると考えられるでしょうか。では,次の点を考えてください。

余るほどの食糧をかかえていた国々は,人口問題がそれほど深刻でなかった時に,自国の食糧を他の人々と惜しみなく分け合いましたか。いいえ。富裕な国々の国民は,自国内の貧しい飢えた人々に食物を十分に供給してきましたか。いいえ。では,たとえ人口問題が解決されたとしても,すべての人がにわかに十分な食物を持てるようになると,どうして信じられるでしょうか。人間の貪欲さがそれを阻むことでしょう。

食糧不足に関してわたしたちが今日見ている事がらは,真実に聖書の預言の成就です。しかしながら,聖書の預言はまた,この私利本位の世界的な体制がまもなく永久に除き去られることをも示しています。そして,神のことばは,地球がその後パラダイスとなり,義に即して生きるすべての人の必要を満たすため,食物を満ちあふれるほど産出するところとなることを約束しています。あなたもそうした時代に生きることができます。その時代について聖書はこう述べます。『万軍のエホバこの山にてもろもろの民のために肥えたるものをもて宴を設け 久しくたくはへたる葡萄酒をもて宴を設く 膸おほき肥たるもの久しくたくはへたるすめるぶどう酒の宴なり』― イザヤ 25:6。

[387ページの図版]

食糧の不足は,その値段が上がっていることと…

…そして,幾百万の人が現実に飢が状態にあることに表われている

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