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  • 政変をくり返す時代の潮流がチリに大漁をもたらす
    ものみの塔 1977 | 1月15日
    • 『すなどる業』がこれほど成功した理由

      チリのエホバの証人は,なぜそのようなすばらしい祝福にあずかれたのでしょうか。それには多くの要素が関係しています。文字通りの漁師の場合,“水”が適当でなければなりません。それで,霊的な“魚”をすなどる業の成功は,政変を繰り返す時代の潮流に一因があったようです。

      南米諸国の中でも,チリは長い間,政情の最も安定した国の一つに数えられていました。ところが,突然,事態は変化しました。チリでは過去五年間に,互いに根本的に異なる三つの政治形態が政権を取りました。政治的混乱のため,人々は幻滅感を抱くようになりました。その結果,多くの人々は,イエス・キリストによる完全な政府に関する聖書の音信が,心に訴えるだけでなく,理にかなったものであることに気付きました。

      また,肥沃な農地や天然資源に恵まれているチリの経済状態が今ほど不安定になったことは,かつてありませんでした。一生懸命働いても,どんなに犠牲を払っても,成功するのは難しいということを,人々はインフレや失業を通して痛感させられました。

      しかし,霊的にすなどる業が順調であった主な原因は,諸教会の失敗にありました。長年宗教組織の言いなりになってきた人々が,突然目覚めたのです。そうした人々は,ある政府を支持し祝福していた宗教指導者が,数日後には,それと全く対立する新しい政府を支持するのを見て,失望感を抱いていました。

      一方,エホバの証人は,そのような宗教指導者とは著しく異なっていました。以前の共産主義政体の政治に干渉していないことがよく知られていたため,エホバの証人は,軍隊が政権を取った直後でさえ,何の苦しみも受けずにすみました。工場や企業で働く共産主義者が逮捕され,重要な地位に欠員が生じた際,しばしばエホバの証人の労働者は,そうした地位に配置されました。一つの事例として,クーデターの行なわれた朝,一人のエホバの証人の家に兵士たちがやって来て,その土地の石油精製所の操業開始までにどれほど時間がかかるかと尋ねました。資格のある人の中には,信頼の置ける人が外にいなかったのです。

      夜明けとともに,近隣の地域で,火器類の捜索が行なわれました。エホバの証人であることが知られている人々の家は,しばしば素通りにされました。ある兵士は,書棚から「とこしえの命に導く真理」と題する出版物を取り出し,こう言いました。「もしすべての人が,この本に書かれている事柄を読んで実行するなら,我々はこのような捜索などしないですむのだが」。

      エホバの証人とキリスト教世界の宗教との違いは,人々の注意を引かずにはおきませんでした。政治に関する説教にいや気がさした誠実な人々は,キリスト教世界の諸教会を後にし,エホバの証人と交わって自分たちの霊的必要がついに満たされたということを悟るようになっています。

      奇跡によって文字通りの魚が大量に取れたときのペテロと同じように,チリのエホバの証人も「非常に驚き」ましたか。確かに驚きました。しかし,さらに重要なこととして,彼らは,生きた人々を捕らえて永遠の命を得させるために,こうした“魚”の群がる“水”を利用し続けることを決意しています。―ルカ 5:4-11。

  • 読者からの質問
    ものみの塔 1977 | 1月15日
    • 読者からの質問

      ● 現代の聖書の中には,ルカ 10章1節で,イエスが72人の弟子を遣わされたと述べているものがありますが,わたしの聖書では70人になっています。なぜ違いがあるのですか。

      違いが生じたのは,イエスが遣わされた弟子の数に関する古代写本の証拠が二つに分かれているためです。

      古代ギリシャ語の写本や他の言語の翻訳の中には,弟子の派遣とその帰還について述べるルカ 10章1節,および17節で,“72人”という数を挙げているものがあります。そうした証拠となっているのは,四世紀のバチカン写本(1209),五,六世紀のベザ写本(カンタブリゲンシス),

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