良いたよりを伝える ― 過分のご親切を満ちあふれさせる
1 昨年,日本では毎月平均7,662人が開拓者として働きました。これは全体の伝道者4人に1人の割合です。何とすばらしい努力でしょう。他の方々は聖書的な責任のゆえに開拓奉仕の特権を楽しむ立場にはおられませんでしたが,わたしたちすべては真理の光を輝かせたのです。―コリント第二 4:5,6。
2 詩篇 116篇10節を別のことばに置き換えて,「わたしは信仰を働かせた。ゆえに語った」と述べた後,パウロは「わたしたちも信仰を働かせ,それゆえに語ります」と述べました。(コリント第二 4:13)あなたはこのようにお感じになりますか。あなたはパウロが語っているのと同じ「信仰の霊」を持っておられますか。もしそうであれば「自分は一時開拓奉仕を行なえる立場にいるだろうか」と自問してごらんになりましたか。あるいは,昨年開拓者として働き野外で多くの時間を奉仕にささげ,豊かな祝福を味わった人々の隊伍に加わり,開拓奉仕を生涯の目標とする前にまず一時開拓奉仕を試してみたいと思われるかもしれません。それは大変良いことです。
3 ある人々は,開拓奉仕は自分が行なえる以上のことだとか,そのような奉仕を行なう資格は自分にはないと考えて,開拓奉仕を行なうことをためらっているかもしれません。しかし,求められている資格は決してむずかしいものではありません。(「組織」の本,137,140ページ参照)そして努力する時,人は教える能力と信仰において成長するものです。
4 一時開拓奉仕を通して奉仕者たちがどんな祝福や喜びを経験したか尋ねてごらんになったことがありますか。一姉妹はこう語っています。「わたしはいままで奉仕はしなければならないものと考えて奉仕してきました。しかし,初めての一時開拓奉仕は奉仕に対するわたしの見方を変えました。一時開拓奉仕を通し,奉仕はわたしにとって本当に喜びになったのです」。同様に,バプテスマを受けて間もなく初めての一時開拓奉仕を楽しんだ一人の主婦はこう語っています。「一時開拓奉仕を行なうに当たってわたしは一つの目標を定めました。それは『王国奉仕』に載せられる奉仕の提案を野外で実際にすぐ適用するということでした。例えば『街路にあって』(1975年10月号)を用い奉仕の時,次の家に行く時路上で会う人にも証言し大変良い結果を得ました。一時開拓奉仕は本当に大きな喜びでした」。
5 あなたもこんな喜びや祝福を味わいたいと思われませんか。一時開拓奉仕に参加すると伝道者として奉仕する時よりも野外で多くの時間を費やし,人々に真理をより多く語るので喜びは大きくなり,霊性は高められます。そして証言や提供が上手になるのは申すまでもありません。その上,十分に時間をかけて再訪問に励むので,多くの方々は研究を見いだし,それを司会できるようになります。あなたもこの奉仕を行なってごらんになりませんか。
6 それぞれ自分の生活に必要な調整を加えるなどして,この奉仕を計画なさってください。お互いに誘い合ってこの奉仕を行なえば奉仕において友を持つことになるでしょう。ある方々は巡回監督の訪問の際,みなで一緒にこの奉仕を行ないます。この年末から正月にかけての期間はある方には良い機会かもしれません。是非計画してごらんください。
7 開拓奉仕を行なっておられる方々はこの優れた奉仕をなさるに当たって会衆内の兄弟,姉妹たちがみなさんと共に奉仕を行なうよう招いてごらんになりましたか。そうすることによりみなさんは,彼らがエホバの過分のご親切による希望を他の人々に差し伸べるのを助けることになるのです。パウロはこう書いています。「それは,増し加えられた過分のご親切が,さらに多くの人の表わす感謝のゆえに満ちあふれ,神の栄光となるためです」― コリント第二 4:15。
8 開拓者であってもなくても,わたしたちすべてはあきらめることなく,むしろ永遠の命の目標に目を向け,エホバの過分のご親切を他の人々に宣べ伝える特権を宝としたいと望んでいます。―コリント第二 4:16-18。
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あなたは年末,正月に一時開拓を行なうことができますか