質問箱
● 協力的な医師や病院に関する情報はどのような人を対象に提供されるものですか。
兄弟たちが緊急に援助を必要としている場合,協会は手元にあるリストの中から特定の医師の氏名,住所,電話番号などを知らせます。しかし,これらの情報を知らせたからといって,わたしたちはこれらの医師を推薦しているわけではなく,またそれらの医師から何らかの約束を取りつけているわけでもありません。というのは,これらの医師は,過去にエホバの証人の血に対する立場に敬意を示したことがあるというだけであり,今度も自動的に患者の希望を受け入れてくれるとは限らないからです。それで,協会を通して情報を入手した場合でも,血の問題に対する自分の立場を個人的に弁明し,医師の協力を得るようにしなければなりません。
したがって,協会が備えている協力的な医師に関する情報は,『血を避ける』ようにとの聖書の教えを固守するクリスチャンのために用意されているのであって,血の問題に対する立場を明確にしていない未信者の家族や研究生のためのものではありません。(使徒 15:28)時々,研究生のためにといって病院に関する情報を尋ねる人がいますが,クリスチャンに対する神のご要求を研究生の信仰とは無関係に守らせようとして,司会者が積極的に行動しているとすれば,それはふさわしいことではありません。なぜなら,わたしたちは他の人に代わって信仰上の決定を下す立場にはいないからです。むしろ,研究生が聖書に関する知識を増し,認識を深めてゆくよう援助するなら,やがてその人は『自分の信仰によって立ち』,未信者の家族や他の人の前でりっぱに弁明できるようになることでしょう。(コリント第二 1:24)同時に,人がどの病院でどのような治療を受けるかは,個人の問題であることを覚えておくのは大切です。この点を理解しているなら,他の人のことに不当に関与し,思わぬ問題に巻き込まれてしまうといった危険を避けることができます。―ペテロ第一 4:15。
病院に関する電話や手紙による協会への問い合わせは,本人か長老が行なうのが最善です。そうすれば,これまでの経緯や病状をよく知っている本人から直接状況を尋ねることができますし,場合によっては長老を通してふさわしい指示を当事者に伝えてもらうこともできるからです。なお,交通事故などを心配し,輸血せずに手当てしてもらえる病院について事前に尋ねる人もいますが,協会はこの種の問い合わせには答えておりません。