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  • 時間 ― あなたはその奴隷ですか,それとも主人ですか
  • 目ざめよ! 1987
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目ざめよ! 1987
目87 12/8 24–27ページ

時間 ― あなたはその奴隷ですか,それとも主人ですか

「どうして遅刻したの?」教室に入ってきたアルバートに,先生はそう尋ねました。アルバートは息をはずませながら,「学校までずっと自転車を引いて走ってきたものですから」と答えました。

先生は不思議そうに,「どうして自転車に乗って来なかったの?」と聞きました。アルバートはこう説明しました。「すごく遅れていたので,止まって自転車に乗る時間がなかったんです」。

大げさなこの笑い話には,わたしたちの多くが日々遭遇する状況が示されています。なすべき仕事がたくさんあったり,締め切りがあったりしてせかされていると,自分が一つのことから次のことへと走り回っているような気分になるかもしれません。しかし,わたしたちもアルバートと同様,手を休めて,能率を上げるために物事を組織し直す時間などはないと結論し,かえって手間取ることがあります。

それでもやはり,時間を上手に使う技術を磨くために時間を取れば,時間を節約し,最終的により多くのことを成し遂げ,ストレスを減らすことができます。そうなれば,時間を情け容赦ない主人とみなすことはなくなります。むしろ時間は有用な僕となり得るのです。

では,どうすれば自分の時間をもっと上手に使うことができるでしょうか。幾つかの提案を次に掲げましょう。それを読みながら,ご自分の必要にかなうものを選び,ご自分の事情に合わせて用いてみてください。

一日の計画を練る

一日が始まったばかりだと考えてください。あなたの前には,際限なく続くかに見える仕事があります。そういう仕事全体のことを考えると,一日が恐ろしく感じられるかもしれません。どこから始めたらよいのでしょうか。一日の計画を練ることからです。

多くの人は,「行なうべきことのリスト」として知られるものを書くことから始めます。ある大きな組織で,多くの責任をゆだねられている一人の人は,どのように予定をこなすかについて言及し,こう述べています。「私は行なうべき事柄を書き記したリストを持っています。新しい仕事ができたり思い浮かんだりすると,それをリストに加えます。そして仕事が終わるたびに,それぞれの項目に線を引いて消すことにしています」。

あなたの日々の活動を組織するのに,同じようにして計画を書き記すことが助けになるでしょうか。『仕事に取り掛かる時の助けにはなるかもしれませんが,自分のリストにあることすべてを終えることはとてもできないと思います』と言う人がいるかもしれません。それはそうかもしれません。そこで,次に挙げる方法が助けになります。

優先順位を決める

リストにある各項目を調べ,重要度の高い順に番号をつけることにより,優先順位を定めることができます。それから,可能な範囲で,その順番に従って各々の活動を実際に行なってみます。当然ながら,ご自分の事情や好みにより,例外を設け,厳密に優先順位の順番どおりには仕事をしないような時もあるでしょう。ですから,柔軟性を持たせるようにします。あなたの目標は,自分が毎日実際に成し遂げる事柄が偶然にではなく,意図的な選択によって行なわれるよう,物事を管理することなのです。

目まぐるしく仕事から仕事へと移ったり,リストに挙げられているすべての項目を行なうことについて心配したりしないようにしましょう。時間管理のコンサルタントを務めるアラン・ラーケインは,次の点を強調しています。「『行なうべきことのリスト』の最後までゆける人はほとんどいない。大切なのは,リストに挙げられている項目すべてを行なうことではなく,自分の時間を最大限に活用することである」。

本当に重要な事柄に自分の時間を振り向けるなら,それを成し遂げることができるでしょう。なし終えていない項目については,だれかに代わってしてもらえるかどうか,あるいは明日のリストに回せるかどうかを調べてください。重要性の低い項目をよく調べると,行なう必要の全くないことがはっきりする場合もあります。他方,今日のリストの最後に置かれている項目の優先順位が,明日になると高くなることもあるでしょう。

しかし,リストに挙げられている活動の中でどれが優先順位が高いかということは,どのように決めるのでしょうか。結局,仕事の長いリストを見ていると,どれもこれも同じように重要に思えてくるかもしれません。ですから,効果的に優先順位を定めるにはこうしなければなりません。

“緊急なこと”と“重要なこと”を区別する

聖書時代のある賢王は,人は「そのすべての骨折りによって良いことを見る」べきである,と述べました。(伝道の書 3:13)ある仕事は別の仕事よりも有益な結果を生み出しますから,仕事のリストを調べる時には,各々の仕事から生じる結果を考慮してください。その仕事を終えることによって,重要な益がもたらされるでしょうか。自分は骨折ることによって「良いことを見る」でしょうか。もしそうでないなら,その仕事は優先順位の高いものではないかもしれません。

一見すると,確かに,リストにある項目はどれも緊急なものに思えるかもしれません。しかし,緊急な仕事はどんな場合でも重要なもの,長い時間をかけるに値するものでしょうか。ニューオーリンズ大学の時間管理の教授,マイケル・ルボエーフは次のような所見を述べています。「重要な事柄が緊急な事柄である場合は少なく,緊急な事柄が重要な事柄である場合も少ない。約束の時間に遅れている時には,空気の抜けたタイヤの修理のほうが,自動車の保険料の支払いを思い出すことよりも緊急度が高いが,多くの場合,[タイヤの]重要度は比較的低い」。

さらに,同教授は次のように嘆いています。「残念なことだが,少なからぬ人々が,緊急性という専制のもとで火事と戦うために一生を送る。その結果我々は,生活において緊急性が低く,重要性の高い事柄を無視するようになる。そのため,能率がはなはだしく阻害される」。

それで,優先順位を定めるときには,どの活動が本当に重要なのかを自問してください。それから,重要な事柄に自分の時間の大部分を費やすようにします。恐らく,緊急な事柄に直ちに注意を払う必要はないでしょう。そのことに長い時間をかけるのは正当なことでしょうか。それを迅速に扱い,結果的により多くのことを成し遂げられる活動に移ることができますか。さらに良い方法として,だれかほかの人にそれを代わって行なってもらえるでしょうか。

自分のそばで生じる用事にただ忙しく携わるよりも,重要な結果を生み出す用事を行なうほうが報いが大きいということには,あなたも同意されるに違いありません。自分の努力を,結果として本当に何かを成し遂げるような活動にできるだけ多く振り向けるよう努めてください。

8-2の法則

これまで論じられてきた原則を当てはめてみて,あなたは自分の一日の活動の何%が優先順位の最も高い範ちゅうに属すると思いますか。もちろん,それは自分に課せられている特定の責任によって違うでしょう。しかし,時間管理の幾人かの専門家は,大抵の場合,最も優先順位の高い項目は約20%にまで狭めることができる,と考えています。彼らは一つの指針として,8-2の法則を引き合いに出しています。

この法則は19世紀イタリアの経済学者ビルフレード・パレトによって定められました。それによれば,結果の約80%を生み出すのは,原因の約20%にすぎないということです。よく注意してみれば,パレトの法則が当てはまる状況は日常生活の中に幾つもあることに気づかれるでしょう。では,どうすればあなたの時間の使い方に8-2の法則を当てはめることができますか。

「行なうべきことのリスト」にある項目を分析してください。リストに挙げられている10の項目のうち二つを成し遂げれば,80%の効率を達成できるかもしれません。もしそうなら,その二つは,あなたのリストの中で最も重要な二つの項目ということになります。また,仕事に没頭する前に,計画を分析してください。その計画の中で,自分の目標にとって本当に重要なものはどれほどありますか。最も有意義な結果を生み出すのは,その仕事のどの部分でしょうか。仕事のその部分が優先されるべきものなのです。

時間管理のコンサルタントであるドルー・スコット女史はパレトの法則について論じた後,それを役立たせる方法について説明しています。同女史はこう述べています。「自分の目標を達成するために必要で肝要な要素を見分ける。それをまず第一に行なう。そうすれば,最小限の時間で,所期の結果のほとんどを達成できる」。

益を享受する

ここまでで皆さんは,自分の時間の主人になるということが,一分たりとも無駄にせず仕事に没頭するという問題でも,危機的な状況から状況へと目まぐるしく移り変わるという問題でもないことを,よりよく理解できたと思います。むしろ,能率的に時間を管理するとは,ちょうど今ふさわしい仕事を選ぶということなのです。それは,どんな活動が最善の結果を生み出すかを識別し,可能な場合にはいつもそのような活動に時間を費やすという意味です。

自分の時間を個人的に組織することに関して,定められた法則はありません。この記事の提案から益を受けるためには,柔軟性を示すことが必要です。実際に試し,適用してください。どんな仕事が自分にとって最善かを見いだしてください。このページの囲み記事に示されている意見を読み,情け容赦ない主人から有用な僕に時間を変化させる上で何が助けになるかを調べてください。

自分の時間の管理を上手に行なうことによって,一日が終わるたびに何と充実した達成感を味わえるのでしょう。明日に持ち越しそうな仕事があるとしても,自分が最も重要な事柄に努力を傾けたことを知って,満足感を味わえます。あなたは,自分の骨折りに対する「良いことを見る」でしょう。

最後には,本当に重要な事柄を行なう時間は十分にある,とさえ思えるかもしれません。そのときあなたは,気ぜわしい環境の犠牲者になるのではなく,自分の時間の主人になるでしょう。それは,あなたの仕事の能率を高めるだけではなく,喜びをも増し加えることでしょう。

[27ページの囲み記事]

時間を節約する方法

1. 生活における明確な一式の価値基準と目標を定める。日々の優先順位を定めるときにこれが鍵となる。

2. 集中することが必要な仕事は,一日のうち頭が最も冴えている時に行なう。

3. 必ず連絡が取れそうな人に電話をしてみる。

4. 可能な場合には,仕事をだれかに代わって行なってもらう。そうすれば,より多くの事柄を成し遂げられるようになり,他の人々にも仕事を経験できる機会を差し伸べることになる。

5. 文書事務を行なう場合には,一時的な“たまり場”を設けるよりも,一度に一枚ずつ扱うようにする。

6. 他の人々との会合では,協議事項の予定に固く従うようにする。始めと終わりの時間を明確に定めておく。

7. 必要な道具が手元にあるよう仕事をする場所を組織する。

8. 差し伸べられる交わりへの招待すべてを受けるべきであるとは考えない。巧みに断わることを学ぶ。

9. 買い物や梱包のリストに関しては,繰り返し新しいものを書き出すよりも,できるだけ一定の標準を定める。

10. 能率よく仕事ができるよう,十分な休養とくつろぎの時間を取る。

11. 締め切り日を設ける。

12. ぐずぐずしない。

13. 圧倒されそうな仕事は,小さな仕事に分けてみる。

14. 完全主義者にならない。本当に重要なことに集中する。

15. 待ち時間を活用する。手紙を書いたり,読書をしたり,他の重要な仕事を果たしたりする。

16. 自分で選んだわけではない用事のために時間を費やす必要が生じる場合のあることを知っておく。それについていらいらして時間を浪費してはならない。むしろ,それを果たし行なうために努力する。

[25ページの図版]

多くの人は,行なうべき事柄の優先順位を記したリストを作るのが助けになることに気づいている

[26ページの図版]

個人的な事柄を組織し,優先順位を定めるなら,結果は全く違ってくることがある

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