より良い家族生活を送るよう人々を助ける
1 時代のいかんを問わず,人々は人間の幸福と家族生活が深いかかわりを持っていることを認めます。「家族生活」の本はこうした人々の関心にこれまでこたえてきました。5月中も多くの人の興味を引くことでしょう。
2 親の立場の人に証言する場合,明るい簡潔な自己紹介の後に次のように言えます:
■ 「ある時期になると子供たちは,以前のように親に話さなくなることがあるようですね。中には,話し過ぎて嫌われたり,逆に子供に何も関心を払わなくなってしまったりする親もいるようです。きっと奥さんもすでに心がけておられることと思いますが,子供を理解するうえで役立つ情報がここに書かれています」と述べ,書籍を家の人に手渡しながら151ページ12節を読みます。その後,14節にある,手の中にあるばねを放すように徐々に責任をゆだねることなどについて話し合うこともできるでしょう。結びに,「子供を理解するうえで役立つ別の要素は自由に話し合える雰囲気を作ることですが,どのようにそうできるでしょうか。次回,そのことについてお話し合いできればうれしく思います」と述べ,再訪問を約束します。
3 このように言うこともできます:
■ 「どうすれば結婚生活を楽しいものにすることができるかについてご近所の皆さんの意見を伺っています。人はだれでも期待と夢を抱いて結婚生活を始めますが,それが実現するには夫婦双方の努力が必要だと思われませんか」と尋ねます。家の人の意見に耳を傾けた後,「今日は,結婚生活を幸福なものにするうえでとても役立つこのような本をお分かちするために特別に訪問させていただきました」と述べ「家族生活」の本を手渡し,その1章15節を手短に話し合い,家族生活に役立つ聖書からの情報をこの書籍を通して学ぶよう勧めます。
4 若い奉仕者であれば,短い自己紹介の後,このように述べることもできます:
■ 「今日は家族生活に関して勉強したことを皆さんにもお伝えして,参考にしていただければうれしいです。『感謝したいときには親はなし』という言葉をよく聞きますが,わたしは親が生きている間にできるだけ感謝を表わせたらいいと思います。わたしは,このようなことを心がけています」と言い,本を家の人に手渡してから170ページ23節を読みます。「わたしは人生経験があまりありませんが,この本から多くのことを学んでいます。ご近所の皆さんにも参考にしていただきたいと思い,お分かちしています」と述べて提供します。
5 家の人が何らかの意見を述べてくださるなら,それに反論したり簡単に受け流すのではなく,「奥さんのおっしゃることはごもっともです」などと心から同意して,感謝することができます。そして「今おっしゃったとおりのことがここにも書かれています」と述べ,聖句や出版物の特定の箇所に注目していただきます。そのように家の人の関心に合わせ,融通を利かせた証言は心をとらえるものとなるに違いありません。
6 人類の共通の関心事である家族生活に関する神からの知恵を分かつことは,人々を自然な形でみ言葉 聖書に注意を向けさせる格好の機会となります。この書籍を用い,家族生活の創始者であるエホバ神に引き続き栄光を帰すことができますように。