1995奉仕年度の日本の目標 ― 個人研究に喜びを見いだす
1 日本で今や19万人を上回ったエホバの証人は,神が年ごとに美しさを増し加えてこられた霊的パラダイスを高く評価しています。わたしたちはその霊的美しさや繁栄に貢献するため,個人および家族として何ができるでしょうか。
2 詩編 1編1節から3節の光景を頭に描いてみてください。神の律法を読むことと黙想することの二つの面を含む個人研究を習慣とする人が『幸いなる人』と呼ばれていることに注目してください。わたしたちは皆,個人研究に喜びを見いだすことによって幸福な神の僕になることができるのです。
3 もちろん,読解力,個人研究に費やせる時間や予定は人によって異なりますが,だれもが個人的な目標を持つべきです。ある人は,知識と理解を求めて出版物を数多く読むことから始めるかもしれません。定期的に雑誌を読むことや,聖書の真理を様々な角度から解説した書籍を数冊読むことを当面の目標にすることはいかがでしょうか。さらに,それぞれの集会で扱われる資料を予習するという目標を掲げることもできます。
4 わたしたちには,エホバの組織から出される豊富な霊的食物を研究し,それらを活用する大きな責任があります。なぜなら,それらはいずれも『時に応じて与えられる』食物だからです。(マタイ 24:45)あなたは定期的に発行される雑誌の記事はもちろんのこと,「ふれ告げる人々」の本も読んでおられますか。読書や個人研究の方法を改善したいと思われるなら,ぜひ「出版物索引」を調べるなどして様々な方法を活用し,隠された宝を探し出す喜びを味わってください。み言葉 聖書を個人で研究するだけでなく,定期的な家族研究に喜びを見いだすことも肝要です。通常の研究以外に,家族にとって今必要とされている事柄を見極め,その必要を顧みるための意義深い家族研究を目標にすることができるでしょう。
5 山に降る雨は山肌を通して染み込み,溶岩が作る天然のパイプに蓄えられ,長い年月を経た後,湧き水や泉となって出てゆきます。同様に,正確な知識をはじめ他の敬虔な特質を漸進的に培い,それが「あふれる」ようになる人は,活動的で豊かな実を結ぶクリスチャンとして成長してゆきます。(ペテロ第二 1:5-8)そのような人は知識だけが空回りすることはありません。エホバのご意志を行なうことに真の喜びを見いだし,教えられた事柄にその人の霊全体をもってこたえ応じようとすることによって霊的に成長してゆくのです。―詩編 40:8。
6 そのような人は,正確な知識を増し加え,思考力を訓練するにつれ,他の人に依存する信仰ではなく真理を自分のものとして自立できるようになります。反対者や背教者からの巧妙な働きかけや不道徳への誘惑に屈することはありません。聖書の原則を正しく理解するなら,仲間の兄弟たちとの個人的な問題を抱えずにすみます。また,霊的な蓄えのできた人は,会衆の集会で活発に注解したり他の人を温かく歓迎したりして,会衆全体の霊に貢献するようになります。さらに野外において,人々の必要とするものを効果的に分け与える,実を結ぶ奉仕者になれます。―マタイ 13:52。
7 新しい奉仕年度を迎えた今,長老,奉仕の僕,開拓者,伝道者を問わず神の僕すべてが個人研究に喜びを見いだし,生気にあふれたクリスチャンになり,会衆の霊的パラダイスに貢献できる者となることを目ざしてゆけますように。この号の「良い読書の習慣を身につける」という記事を皮切りに,今後協会は折に触れて個人研究に関連した論題を取り上げてゆきたいと考えています。