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  • 魂の輪回 ― 道理にかなっていますか
  • 目ざめよ! 1970
目ざめよ! 1970
目70 3/8 28–29ページ

「あなたのみことばは真理です」

魂の輪回 ― 道理にかなっていますか

比較的に安楽に暮らし,健康で,満ち足りているように見える人がいる反面,多くの人々が苦しみ,貧困にあえぎ,あるいは生まれつきからだの不自由をかかえているのはなぜですか。こうした境遇の違いということをあなたも疑問にされたことがあるでしょう。東洋では,人間の境遇はその人の前世の行ないによって決まるという考えが伝えられてきました。

2 これは,人が死ぬと,その人の魂は転生し,別の人もしくは動物に生まれかわるという考えに基づいています。そして,善人として生きれば,健康・財産・容姿などの面で恵まれた者に生まれかわり,よこしまな生涯を送るなら,貧困・病気・醜い容姿などをもって生まれかわると唱えられています。そして,動物や昆虫となってもどって来る場合もあるというのです。こうした考えまた教理は魂の輪回と呼ばれます。これは聖書と相いれるものではなく,人間の魂は不滅であるという古代バビロニアの宗教思想に由来しています。―エゼキエル 18:20。

3 この考えは道理にかなっていますか。わたしたちの境遇は前世での自分の行ないに対する報いですか。この問題に答えるため,まず次のことを自問してください。刑罰というものは,それを招いた悪行を知り,自分がなぜ罰せられるかをあらかじめ理解した人に加えられて初めて意味があるのではありませんか。そうです。しかし今日,貧しい人々,また何かの病気で苦しむ人々は,その人々が前世で行なったとされる,刑罰に相当するような悪行について知っていますか。その人々は自分の前世なるものがどうであったかを細かに話せますか。正直にそうできる人はだれもいません。どんなことに対して刑罰を受けているかがわからないなら,この刑罰になんの価値がありますか。前世で犯したとされる悪行がなんであるかわからないなら,どうしてそれをくり返さないように努力できますか。

4 そのうえ,どんな境遇にあるかにかかわらず,すべての人にやがてどんなことが起きますか。豊かな人も貧しい人も,健康な人も病弱な人も,賢い人も愚かな人も,やがてすべてが年老いて死にます。このことは幾千年も続いてきました。また聖書をしるした古代の東洋人もこのことを認めました。(詩 49:1,2,6-12)魂の輪回が真実であるとするなら,これはきわめて不公正なことでしょう。なぜ? なぜなら正直で善良な人が,よこしまな人と同じ死の苦しみに会わねばならないからです。これは論理にかなったことですか。

5 人間の魂の輪回というこの空想的な考えには矛盾点があります。その一つは,人が動物や昆虫に生まれかわることもあるということに関連しています。聖書筆記者のひとりペテロは,動物は『理性がなく,捕えられ,ほふられるために生まれた』と書きました。(ペテロ後 2:12)科学は,これと同じ見解に立っています。動物や昆虫は理性的な判断ではなく,ただ与えられた本能に基づいて行動するものだからです。では動物はどのようにして努力し,次の輪回で自分を向上させることができますか。善悪をどのように判断できるのですか。輪回が真実であるとすれば,ひとたび動物や昆虫となった者は,その状態にいつまでもとどまらねばならないでしょう。

6 人間の作り出したこの教えによれば,転生によって向上するごとに,魂はその最終目標であるねはんに近づきます。ねはんとは意識や感覚がもはやない状態であり,また永遠の幸福であると説明する人もいます。多くの人はこの状態を求めています。しかし,もしこれが真実であるとすれば,良い境遇のゆえにいよいよねはんに近づくと思える人が,なんとか死ぬまいとして力をつくすのはなぜですか。輪回が事実であるとすれば,健康で富裕な人は死を避けようとするよりも,ねはんに近づくものと見て,むしろ死を歓迎してよいでしょう。そして,この教えを信ずる人々の多くが早くねはんに到達しようとして自殺を企てたとしても不思議ではありません。しかし実際には,老齢のゆえに数々の難儀をかかえながらも生命に執着するのが普通です。死が何事かの初めではなく,生命の終わりであり,いわば人の敵であるからです。―コリント前 15:26。

7 輪回の考えは不合理かつ非論理的であり,また不公正なものです。人間,魂,また死について知るには,東洋の本として最も古い聖書がそれについてなんと述べているかを考えねばなりません。聖書が述べる事柄は論理にも道理にもかなっています。人間の創造者であられる神がその著者だからです。聖書は人間が不滅なものではなく,死すべきものであることを述べています。(民数 23:10。エゼキエル 18:4)また不滅で,他に転生し得る魂が人間にあるとは少しも述べていません。(詩 89:48。伝道 9:5,10)死はわたしたちのからだの中で働く罪の結果であり,その罪は最初の人間が神に反逆したとき人類家族に伝わりました。―ロマ 5:12。

8 神のみことば聖書は,人間の死後の生存が,魂の転生ということではなく,死人の復活に関する創造者のお約束にかかっていることを教えています。(使行 24:15)神は無数の死人を復活させるだけでなく,生きている人々にもすばらしい希望を差し伸べておられます。それは想像上のねはんにおける空漠とした状態ではなく,楽園と化した地上で永遠に生きる見込みです。そこにおいて人は,意識も感覚も完全になり,それが伝える喜びを十二分に楽しみます。―ペテロ後 3:13。黙示 21:1-4。

9 このすばらしい希望が信じがたいものに思えるなら,人類が本来そのような楽園の中で出発したことを忘れないでください。エホバ神は人間を楽しみの園の中で創造されました。それは人の心の願うものすべてがある所でした。(創世 2:7-9,15)神に従い続けたなら,人間はその楽園で永遠に生き得ました。しかし人間の不従順が死をもたらし,すべてのものを失わせました。

10 それで,今日の人々の身に臨む病気その他の災いは,罪,利己心,予見しがたいできごと,不手ぎわな統治,また神の律法を退けることなどの結果です。(ロマ 6:23。伝道 9:11)前世で行なった悪行の報いを受けるような人はいません。人は今もつ命が最初の命だからです。賢明な人は今日,神が人類に差し伸べておられるとこしえの命を得るための機会を活用するでしょう。わたしたちはあなたもそのようにされることを心からお勧めします。エホバの証人が勧める6か月間の無料の家庭聖書研究を利用して,そのことをさっそく始めてください。―ヨハネ 17:3。

次の問いに答えられますか。答えは前の記事にあります。

(1)世に見られる境遇の違いについてある人はどんな説明をしますか。(2)人が死ぬとその魂はどうなると考える人が多くいますか。(3)人は前世の行ないのゆえに刑罰を受けるという考えはなぜ道理に合いませんか。(4)いかなる人にも何が臨みますか。(5)動物が転生によって向上するという考えにはどんな矛盾がありますか。(6)ねはんを目ざすと唱える人の行為にどんな矛盾がありますか。(7)人間,魂,死などに関する真理は何から学べますか。(8)人間の創造者はどんな将来を差し伸べておられますか。(9)人類はどんな所で出発しましたか。(10)人が現在苦しむのはなぜですか。何をするのが賢明ですか。

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