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目ざめよ! 1978
目78 9/8 24–25ページ

動物愛好家は注意してください

オーストラリアの「目ざめよ!」通信員

その病気にかかると中枢神経系が冒され,気が狂ったようになります。犠牲者は水を飲もうとしても飲み込むことができず,大抵ひどく息苦しくなったり,吐き気を催したりします。それでこの病気は“恐水病”とも呼ばれてきました。

一般に“狂犬病”と呼ばれる病気について話していることにお気付きでしょう。その名前は,“狂気,激怒”を意味するラテン語の言葉から来ています。これはだ液中に狂犬病ビールスを持つ動物にかまれると発病するもので,すべての定温動物と人間が感染しやすい病気です。

1959年から1973年にかけて,少なくとも1万1,000人の人々が狂犬病のために死亡しました。現実にはその数字は5万人にも上るだろうと,専門家たちは考えています。記録に残る歴史の最初からこの病気は人類を悩ましてきましたが,多くの土地では特に動物愛好家にとってそれは脅威となっています。人間の狂犬病が回復したという確かな実例は一つもありません。

病気を見分ける

予防接種を受けていない動物が感染後発病するまでには,四か月かそれ以上かかります。この潜伏期に人間が感染する危険性がきわめて高いのは,この時期には動物に著しい徴候が見られないからです。しかしさらに病気が進行すると,行動に次のような変化が表われます。

犬の場合,攻撃的になり,訳もなく襲い掛かったりかみ付いたりするようになり,また口からねばねばしたあわを出します。耳をつん裂くような音で終わる,“狂犬病特有のほえ声”も,一般的な徴候の一つです。また,ものを食べなくなったり,水を飲もうとしても飲み込めなくなったりします。あちこち走り回り,途中にあるものに手当たり次第かみ付く犬もいます。時には,足が一本かそれ以上まひしたり,ひきつったりする場合もあります。大抵,こうした徴候がはっきり現われ始めてから一週間以内に死亡します。

ネコも同じような徴候を現わしますが,休息や人のいない場所を求めるのが特徴です。狂犬病にかかったネコも,さかんにかみ付きたがります。

馬の場合,感染した場所がひどく痛むので,そこをかんだり,壁に押し付けたりします。また,落ち着きがなくなり,異物を頭で突いたり,歯が折れるほどかんだりします。口がい筋がまひすると,食べたり飲んだりしたものが鼻に逆流することもあります。また,狂犬病にかかった馬はよく性的欲求が強くなります。

ウシが狂犬病にかかると,ひんぱんに鳴くとか,腹部が差し込むとか,絶えずだ液を分泌するとか,落ち着きがなくなるとかいう徴候がいろいろ組み合わさって現われます。それはヒツジの場合と似ています。しかし家畜はもともとかみ付かないので,人間は感染した家畜をそれほど恐れる必要はありません。

野獣,つまりコヨーテ,キツネ,スカンク,リスなどは,いつもと違って敵意やどうもうさがなくなります。主な徴候として,自衛本能の喪失が見られます。

狂犬病と人間

人間の潜伏期は大抵三週間から八週間にわたります。まれな例として,潜伏期がわずか十日間しかなかったものや,八か月間も続いた場合がありました。しかし,警告となる徴候が定期的に表われるのは最初の二日,ないしは四日間で,それには頭痛,発熱,肉体的不快感,不安感などが含まれます。

もちろん,いくつかの軽い病気によってもこうした徴候は現われるものです。しかし,近辺で狂犬病が流行しているなら,こうした一般的な症状が現われたときでも医者に行くことは賢明です。

すぐに処置を施さないなら,潜伏期を経た後にはっきりとした反応が現われます。この病気は,幻覚を含む精神錯乱を引き起こします。また,痛み,発熱,吐き気,ねばねばしただ液の過剰分泌,けいれん,まひといった症状が現われ,呼吸やものを飲み込むことが困難になります。ほとんど例外なく,二日ないし五日のうちに死亡します。ビールスが神経組織にすっかり根を下ろしているので,ワクチン接種はもはや役に立たないのです。

そうした悲惨な結果を避けるために何を行なえますか。今度,子犬や子ネコがじゃれついてあなたやあなたの家族のだれかをなめたなら,この附近で狂犬病がはやっていないだろうかと考えてみてください。狂犬病にかかった動物のだ液が皮膚の傷口から体に入った場合,すぐに処置を施さないなら重大な結果になりかねません。特に子供は,そうした危険に大抵気付いていませんし,親に話さない場合が多いので,恐水病にかかる危険性は高いと言えます。

愛がん動物のいる家庭すべてに恐怖感を与えようとしている訳ではありません。多くの地域では,狂犬病は比較的まれにしか見られません。また,たとえ処置を受けなかったにせよ,狂犬病にかかっている動物にかまれた人のうち発病するのはわずか六人に一人位にすぎません。これは,脳にビールスを持つ動物のすべてがだ液腺にもビールスを持っている訳ではないからです。また,皮膚の表面だけをかまれたり,衣服の上からかまれたりした場合も感染しません。

しかし,万一を頼みにするより,動物によるかみ傷はすべて医者にすぐみてもらうのが最善です。現在では,狂犬病ビールスに対抗する種々のワクチンや血清剤が手に入ります。こうした中でも比較的最近開発されたものは非常に効果があり,危険な副作用も見られません。

もしかまれたらどうするか

予防接種を受けていない人が狂犬病の疑いのある動物に襲われたなら,次のような事柄を行なえます。

(1)できるだけ,顔や首や手はかまれないようにします。ビールスは体内に入ると神経に沿って脳へ向かうので,かみ傷が頭から遠いほど,ビールスが脳に達するのが遅くなります。

(2)その動物をつかまえられるよう,その特徴を確認してください。その動物をできるだけ早く獣医に検査してもらいます。明確な診断には数日かかります。

(3)野獣の場合には,頭部を傷つけないように殺します。こうすれば,脳を調べ,狂犬病にかかっているかどうかを確かめることができます。

(4)普通の石けんと水,あるいは洗浄液でできるだけ早くかみ傷を洗います。それから,エーテルやアルコールなどの消毒剤,つまり滅菌剤を塗ります。実際的だと思われる場合にはいつでも,傷口の血を十分に抜き取ります。

(5)すぐに医者に見せるか,最寄りの狂犬病予防治療センターへ行ってください。「狂犬病の病後処置に関する手引き」と題する特に詳細な手引き書が,医師たちのために世界保健機構の狂犬病専門委員会によって準備されています。

動物と人間が親密にたわむれるのは楽しいことです。しかし,狂犬病の発生している地域の動物愛好家は注意する必要があります。不注意のために命とは言わないまでも健康を犠牲にしかねないからです。

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