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  • 恐れが世界を支配しているのはなぜか
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1994
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1994
塔94 7/15 4–7ページ

恐れが世界を支配しているのはなぜか

絶えずびくびくして暮らすことを好む人がいるでしょうか。普通の人なら,生命や財産を脅かされることのない安全な生活を望みます。ですから,多くの人は犯罪多発地域から引っ越します。しかし,恐れを生み出す原因はどこにでもあります。

核兵器や原子炉事故の危険は人類滅亡の恐れを生じさせます。急増する暴力は恐れを助長します。多くの人は,エイズが今世紀中最も多くの死者を出す流行病となることを恐れています。環境破壊も恐れの原因の一つです。こうした恐れには特別な意味があるのでしょうか。わたしたちは,こういう恐れのない世界で暮らすことを希望できるのでしょうか。

世界的な恐れには意味がある

いま恐れが広がっていることには意味があります。それは聖書が預言していたことだからです。イエス・キリストは,終わりの日に関する預言の中で,恐れの原因となる状況について述べ,「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,またそこからここへと食糧不足や地震がある」と言われました。またイエスは,「不法が増す」とも言われました。1914年以降,前例のない戦争や飢きん,地震,不法によって大きな恐れが生まれ,多くの人命が奪われる結果になりました。―マタイ 24:7-14。

現在では人々の態度でさえ,恐れを生み出しています。テモテ第二 3章1節から4節には,使徒パウロの預言的な言葉が記されています。「終わりの日には,対処しにくい危機の時代が来ます。というのは,人々は自分を愛する者,金を愛する者,うぬぼれる者,ごう慢な者,冒とくする者,親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者,容易に合意しない者,中傷する者,自制心のない者,粗暴な者,善良さを愛さない者,裏切る者,片意地な者,誇りのために思い上がる者,神を愛するより快楽を愛する者(となるからです)」。この終わりの日に,わたしたちはこのような人々に囲まれているわけですから,非常に多くの恐れがあるのも不思議ではありません。

この世界が期待できる事柄

イエスは今の時代を,ノアの時代の世の終わりの日になぞらえておられます。ノアの時代にも大きな恐れがあったことは疑えません。聖書の歴史的な記録には,こう記されています。「地はまことの神の前に損なわれ,地は暴虐で満ちるようになった」。それで,「神はノアにこう言われた。『すべての肉なるものの終わりがわたしの前に到来した。彼らのゆえに地は暴虐で満ちているからである』」。(創世記 6:11,13)当時の邪悪な世があまりにも暴力的だったため,神は地球的な洪水によってその世を終わらせました。しかし,エホバ神は愛の動機から,義人ノアとその家族を保護なさいました。―ペテロ第二 2:5。

では,現在の暴力的な世界を待ち受けているのは何でしょうか。神は他の人の福祉を軽視する暴力的な態度を忌み嫌っておられます。このことは詩編作者が述べた,「エホバは義なる者をも邪悪な者をも自ら調べ,その魂は暴虐を愛する者を必ず憎む」という言葉からも明白です。(詩編 11:5)エホバは,ノアの日の暴力的な世に終わりをもたらされました。ですから,恐ろしいまでの暴力に苦しめられているこの世に,神が終わりをもたらされることを期待するのは当然ではないでしょうか。

使徒ペテロは,神の霊感を受けてキリストの臨在について語り,現在の邪悪な世に臨む災いについて預言しました。こう書いています。「終わりの日にはあざける者たちがあざけりを抱いてやって来るからです。その者たちは自分の欲望のままに進み,『この約束された彼の臨在はどうなっているのか。わたしたちの父祖が死の眠りについた日から,すべてのものは創造の初め以来と全く同じ状態を保っているではないか』と言うでしょう」。次いでペテロは,人類を不完全な仕方で支配する現在の体制を表わすために「天」という言葉を用い,不義の人類社会を表わすために「地」という言葉を用いています。「それは」,とペテロは言葉を続け,「彼らの望みのままに,このことが見過ごされているからです。つまり,神の言葉によって,昔から天があり,地は水の中から,そして水の中に引き締まったかたちで立っていました。そして,それによってその時の世は,大洪水に覆われた時に滅びを被ったのです。しかし,その同じみ言葉によって,今ある天と地は火のために蓄え置かれており,不敬虔な人々の裁きと滅びの日まで留め置かれているのです」と述べています。―ペテロ第二 3:3-7。

同様な線に沿ってパウロは,キリストとみ使いが,「神を知らない者と,わたしたちの主イエスについての良いたよりに従わない者に報復をするのです」と指摘します。「実にこれらの者たちは,主のみ前から,またその力の栄光から離れて永遠の滅びという司法上の処罰を受けます」。(テサロニケ第二 1:6-9)聖書の巻末の書は,諸国民を「全能者なる神の大いなる日の戦争」に集めることについて述べ,エホバが「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」ことを保証しています。―啓示 11:18; 16:14-16。

恐れるのではなく喜ぶ時

廉直な人々は,聖書がこの世について予告している事柄を恐れるのではなく,むしろ喜ぶ理由があります。エホバは間もなくこの邪悪な世に終わりをもたらされますが,それは義を愛する人たちの益のために行なわれるからです。現在の事物の体制を神が終わらせた後はどのようになるのでしょうか。天の神の王国が治める新しい体制が出現します。それこそ,イエスが追随者たちに祈り求めるようお教えになった神の王国なのです。イエスは言われました。「そこで,あなた方はこのように祈らなければなりません。『天におられるわたしたちの父よ,あなたのお名前が神聖なものとされますように。あなたの王国が来ますように。あなたのご意志が天におけると同じように,地上においてもなされますように』」。(マタイ 6:9,10)では,神のご意志が地上においてなされる時,どんな変化があることを期待できるでしょうか。

戦争も戦争の恐怖もなくなります。詩編 46編9節はこう述べています。「[エホバ]神は地の果てに至るまで戦いをやめさせておられる。神は弓を折り,槍を断ち切り,もろもろの[戦]車を火で焼かれる」。その時,人々は「まさに,各々自分のぶどうの木の下,自分のいちじくの木の下に座り,これをおののかせる者はだれもいない」のです。―ミカ 4:4。

致命的な病気が恐れを生み,命を奪うことはもはやありません。「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」と,神は約束しておられます。(イザヤ 33:24)何という喜びの理由でしょう。

犯罪や暴力に関連した恐れも過去のものとなります。詩編 37編10節と11節はこう約束しています。「ほんのもう少しすれば,邪悪な者はいなくなる。あなたは必ずその場所に注意を向けるが,彼はいない。しかし柔和な者たちは地を所有し,豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだすであろう」。

どのようにして現在の恐れに,真の平和と安全が取って代わるのでしょうか。義の政府,すなわち神の王国によってです。わたしたちの時代についてダニエル 2章44節はこう述べています。「それらの王たちの日に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。エホバが任命した王イエス・キリストは,『神がすべての敵を彼の足の下に置くまで支配しなければなりません』。(コリント第一 15:25)イエスの千年統治により,パラダイスの地球上で人間が楽しく永遠に住むという神の最初の目的が成し遂げられます。―ルカ 23:43。啓示 20:6; 21:1-5。

そのパラダイスの地球には,健全な恐れが一つ存在します。それは,「エホバへの恐れ」です。(箴言 1:7)実は,この恐れは今も抱いているべきなのです。というのは,この恐れは深い崇敬の念と畏敬であり,神の愛ある親切と善良さに対する感謝ゆえに神の不興を買うことを怖れる気持ちを伴っているからです。この恐れを示すには,エホバに全く依り頼み,忠実に従うことが必要です。―詩編 2:11; 115:11。

恐ろしい出来事は,今が終わりの時であることをしるし付けています。しかし,神への愛を証明するならば,わたしたちは恐れる代わりに歓ぶことができます。聖書の預言は,この世を神が終わらせる時が近いことを示しています。エホバ神の約束された義の新しい世がこの世に取って代わるのです。(ペテロ第二 3:13)実際,間もなく王国の支配のもとで,不健全な恐れのない世界が実現するのです。

[6ページの囲み記事]

たった1冊の雑誌の力

ポーランド出身のトーマーシという若い男性は,法律上の問題に直面し,それがもとで国外へ逃げました。トーマーシは6か月の間,テントで眠り,様々な仕事をしながら,ヨーロッパ中をヒッチハイクしました。その間ずっと,一つの疑問が彼の頭から離れませんでした。人生の目的とは何だろう,という疑問です。

トーマーシは,1冊のポーランド語の「ものみの塔」誌を手にした時にその疑問の答えを得ました。その雑誌を数回読んで,探していた真理がその中にあることを悟ったのです。トーマーシは200㌔ヒッチハイクして,ドイツのゼルターズ/タウヌスにある,ものみの塔の支部事務所を訪ねました。月曜日の夕方に到着すると,「ものみの塔」誌を差し出して,こう言いました。「この雑誌に書かれていることを,だれかにもっと詳しく説明してもらいたいのです。どうしたらいいでしょうか」。

その晩,二人のエホバの証人が,会話の基盤として聖書を用いながら,人生の目的についてトーマーシと話しました。トーマーシはもっと学びたくてたまらず,その週,支部事務所に毎日やって来て,聖書と「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本を勉強しました。

トーマーシは,ポーランドでいろいろな問題に直面することが考えられましたが,自分の国に戻ることに決めました。こうして,ゼルターズの支部事務所に着いてからわずか四日後,故国に向かって出発したのです。ポーランドではすぐにエホバの証人と研究を始め,急速に進歩して,学んだ事柄を他の人々に熱心に語り始めました。ゼルターズを最初に訪れてからわずか4か月後の1993年10月に,トーマーシはエホバの証人の一人としてバプテスマを受けました。

この青年は,たった1冊の「ものみの塔」誌のおかげで人生の目的を調べることができたのです。

[7ページの図版]

イエス・キリストによる王国の支配下では,恐れが世界を支配することは二度とない

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