ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目96 11/8 22–25ページ
  • ポートレート写真 ― きちんと撮る方法

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • ポートレート写真 ― きちんと撮る方法
  • 目ざめよ! 1996
  • 関連する記事
  • シャッターを押して作る思い出
    目ざめよ! 1991
  • 被写体に少し光を
    目ざめよ! 1987
  • 家庭で映画を作ってみたいと思いますか
    目ざめよ! 1977
  • 写真の時代の幕開け
    目ざめよ! 2006
もっと見る
目ざめよ! 1996
目96 11/8 22–25ページ

ポートレート写真 ― きちんと撮る方法

愛する友人や家族のポートレートほど大切にされるものはあまりありません。何と言っても,質の高いポートレートは単なるスナップ写真とは違います。ポートレートは人の人格の本質をとらえることを意図した画像なのです。

問題は,プロの撮るポートレートは高くつき,わたしたちの手の届かないものになりがちなことです。そして,自分でポートレート写真を撮ろうとすると,単にねらいを定めてシャッターを切るよりはるかに多くの事柄が関係していることにすぐ気づきます。それは,良いポートレートには,単にだれを撮るかだけでなく,照明,背景,物の配置,姿勢,顔の表情,配色も関係してくるからです。

とはいえ,もしカメラをお持ちで,幾つかの基本的なテクニックを学ぼうという気さえあれば,満足のゆくポートレートを撮ることはできるのです。どうすればよいのでしょうか。その答えを知るために,この分野で10年以上の経験を持つプロのポートレート写真家に,幾つかの質問をしてみることにしましょう。

● まず,カメラの前で人に笑ってもらう秘けつは何ですか。その人に,写真を撮られるのだという心構えをしてもらいます。例えば,小さな女の子のポートレート写真を撮ろうとしているとしましょう。その子が疲れていたり,おなかがすいていたりしたら,良い写真を撮るのは難しいでしょう。それに,疲労は表情や目に緊張を生じさせ,写真の価値を低くしてしまうでしょう。それで,撮影に入る前に,少し眠り,軽い食事を取るよう勧めます。

その人と気持ちを通わせることも役立ちます。明るく楽しいムードにしましょう。会話をしてリラックスしてもらいます。でも,笑いが止まらないほど笑わせてはなりません。目が細くなり,顔が紅潮してしまいます。いろいろな表情の写真を撮るようにします。たくさん写真を撮れば,その人の特徴が一番良く出る顔つきに出会うチャンスは大きくなります。

● 服装と身なりについてはどうですか。グループのポートレートを撮る場合には,色彩の調和をとるのは望ましいことです。例えば,家族の写真を撮る場合,よく合った色の服を着るように提案します。あるいは,全員に同じ色調の服を着てもらいます。でも,体格の良い人には濃い色が良く似合い,ほっそりした人には淡い色が似合うことを覚えておいてください。

細かい部分にも注意を払わなければなりません。服の線はまっすぐ下がり,なるべくしわが寄らないようになっていますか。ネクタイはまっすぐですか。髪の毛は整っていますか。ほつれ髪はあなたの目には映らないかもしれませんが,カメラには写るのです。人物が女性の場合,お化粧はほどよいものですか。

● メガネをかけた人たちはどうですか。それは,反射のために問題となることがあります。まず,ファインダーをのぞいて,あってほしくない反射がないかどうか確認します。もしあるなら,反射光が目の中心からそれるか,あるいは全くなくなるまで顔の向きをゆっくりと変えてもらいます。あごを引いてもらうと良いことがあります。でも,二重あごにならないように気をつけてください。

● 背景に見えるものは大切ですか。全くその通りです。電線や道路や自動車でごちゃごちゃした,にぎやかな背景は,写真の価値を下げるだけでしょう。それで,立ち木,花をつけた小木,木の塀,さらには古い納屋の壁など,被写体への関心を増し,高めるような背景を探しましょう。

● 屋内で写真を撮る場合はどうですか。モデルとなる人には,明るい色の壁や屋内用の植物の前に置いた椅子かソファーに腰掛けてもらおうと思うかもしれません。作業台や机,裁縫道具などを背景にして,その人物が仕事をしているところや好きな活動や趣味をしているところを撮るのもなかなか興味深いものです。

● いい背景が見つからなかったらどうすれば良いですか。背景のピントをぼかすようにします。屋外での撮影では人物を背景から離すことができますから,この方法が最善です。F値を調節する,つまりレンズの絞りの開き具合を変えるのです。F5.6といった低い値にすれば,被写体にはきちんとピントを合わせながらも背景はぼかすことができます。―1番の写真をご覧ください。

● 構図について何かアドバイスはありますか。まず,カメラを三脚で固定するのが良いでしょう。そうすれば構図にもっと集注できます。一般的に言って,ポートレート写真は,全身,七分身(腰から上),大写し(顔と肩,あるいは顔だけ)のいずれかになります。(2番の写真をご覧ください。)ポートレート撮影には,105㍉から150㍉のレンズが適しているでしょう。カメラのレンズを調整したり交換したりできない場合には,望みの大きさになるまで被写体に近づいたり,遠ざかったりしてみてください。ついでながら,頭の上や左右,足の下に幾らか余裕を持たせた構図にするのは賢明です。こうしておけば,写真を引き伸ばしたときに頭や足や胴が切れてしまうのを防げます。お分かりと思いますが,写真の縦と横のサイズによっては,大きく伸ばすほど,切れてしまう部分は多くなるでしょう。

一つの便利な指針として,3分の1の法則と呼ばれているものがあります。これは被写体の顔か目を写真の一番上か一番下,あるいは両サイドから3分の1の位置に置くことです。(3番の写真をご覧ください。)しかし,目を写真の中心に置くと良いこともあります。

● 人物の姿勢についてはいかがですか。その人が座っているにせよ,立っているにせよ,横になっているにせよ,楽な姿勢でカメラに向いてもらいます。でも,少し横の方を向いてもらいます。顔が丸顔に見えすぎる場合,モデルに顔か体の向きを少し変えてもらい,顔の半分にだけ光が当たるようにします。陰になった部分がカメラの側に来るようにしなければなりません。こうすると顔が細く見えます。一方,顔をもっとふっくら見せたい場合は,顔全体に光が当たるようになるまで顔や体を回転してもらいます。

手には特に注意してください。リラックスして見えるようにし,あごやほほにそっと添えるといった,その人にとって自然な位置に置くべきです。立っている写真を撮る場合,両手をまっすぐ下に伸ばした,余りにもありきたりの間違いを犯さないようにしましょう。手に何かを持ってもらうか,自然な形で手を何かの上に置くようにすると良いでしょう。

● 夫婦の写真を撮るのに何かアドバイスがありますか。首を互いの方向に若干傾けるようにしてください。普通,二人とも同じ高さにしないのが最善です。片方の人の目が,もう一方の人の鼻と同じ高さに来るようにできるかもしれません。―4番の写真をご覧ください。

● 照明について聞かせてください。屋外での撮影に一番向いているのは一日のうちどの時間帯ですか。午後の遅い時間帯です。たいていは風も静まっており,日光の色合いも暖かみがあります。太陽の光が顔の片側を照らす位置に立ってもらい,顔の陰になった側にはほんの少しの光が当たるようにします。こうすれば撮られる人が目を細めてしまうのを防げます。横顔を撮りたいのなら,顔の陰になった側にカメラが来るように動きます。ついでながら,絶対にカメラのレンズに日の光が直接当たらないようにしてください。

● まぶしすぎる場合はどうですか。太陽がその人の後ろに来るようにします。

● そうすると顔が暗くなりませんか。はい,なりますね。でもフラッシュを使って,陰になった部分の光量を補うことができます。一部のカメラはこのことを自動的に行なってくれます。もう一つの解決策として,アシスタント役の人に来てもらう方法があります。その人が反射板か大きな白い厚紙を持って,拡散された太陽光を被写体の顔に幾らか当てることができます。

● 屋内での照明はどうですか。モデルとなる人に窓の近くに来てもらえば自然光を使うことができます。薄手のカーテンがあれば光を拡散させることができるでしょう。必要なら,顔の暗すぎると思える部分を明るくするために,フラッシュで光量を補うか厚紙の反射板を使うことができます。―5番の写真をご覧ください。

● 十分な光がない場合はどうしますか。そういう状況では,フラッシュを使う必要があるでしょう。白い壁が横にある場所に被写体が来るようにします。横の壁からの反射された光が当たるようにフラッシュの向きを変えます。光が横から来るようにすれば,顔がどのくらい照らされるかをもっと調節できます。

確かに,良い結果が得られるようになるまでには何度か試行錯誤を繰り返さなければならないでしょう。しかしポートレート写真の基本的な原則は単純です。注意深く計画して,細部に注意を払えば,ごく普通のカメラでも,りっぱなポートレートを,つまり,あなたとあなたの愛する人たちが長年大切にする写真を,あなたも撮ることができるのです。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする