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支部の手紙王国宣教 1979 | 4月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
海老名支部の建設工事は着々と進められています。既に工場の基礎にコンクリートが打ち込まれました。敷地の空いた部分には掘り出された土が積み上げられて大きな山となっています。工事に携わる兄弟たちはベテルとほとんど同じスケジュールに従って毎日働いています。毎朝7時に全員が食堂に集まり,日々の聖句を討議し,その後,朝食を取ります。朝食に続いて新しい「年鑑」が約5分間朗読されます。午前8時から午後5時10分までの仕事は延長されて残業になることも少なくありませんが,兄弟たちは毎週月曜日の晩の家族の「ものみの塔」研究に欠かさず出席し,37の会衆と交わって集会からも霊的に最大の益を得るように努めています。そして週末には野外奉仕に参加します。そうです,この工事はエホバの王国宣明者たちによって進められているのです。
この工事に深い関心と支持を寄せながら,野外でも活発な業が行なわれました。1月の予約活動に大勢の新しいみなさんが参加し,伝道者の数は4万7,266人の最高数となったのです。伝道者のみなさんが熱心に働かれたことは,15.5時間という奉仕時間の優れた平均からも分かります。また,正規開拓者も連続4か月間増加して6,128人になりました。本当に立派な努力が払われました。
4月11日の主の記念式はみ子の苦しみの死という犠牲を払ってまで示されたエホバとキリストの人類に対する深い愛を思いめぐらす機会です。4月中,野外で勤勉に働くことにより,心からの感謝を表わしたいと思われませんか。気候の良いこの時期に補助開拓奉仕を計画するなら,きっと楽しまれるに違いありません。
もう一つのお知らせがあります。来たる5月14-23日に,フィリピン支部のデントン・ホプキンソン兄弟が地帯監督として日本を訪問します。兄弟は大阪,福岡,札幌,東京での集会で話をしてくださる予定です。楽しみにいたしましょう。みなさんの熱心な奉仕をエホバが豊かに祝福されますように。
みなさんの兄弟,日本支部事務所
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神の王国こそ解決策王国宣教 1979 | 4月
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神の王国こそ解決策
1 神の王国の意義を初めて理解した時,自分がどのように感じたか覚えておられますか。それは本当に栄光に満ちた良いたよりです。イエスの生涯の記録を読んで,あなたは,王国こそイエスが終始前面に押し出された音信であるのを認められたでしょう。イエスはそれについて熱心に宣べ伝え,ご自分の追随者にも同じことをするよう勧めました。マタイ 10章7節で,「行って,『天の王国は近づいた』と宣べ伝えなさい」とイエスは言われました。19世紀という年月によって神の王国の力は減退しましたか。決してそのようなことはありません!
音信は変わらない
2 幾世紀もの間にあらゆる種類の政府が現われては消えてゆきました。人間の政府の無力さが雄弁に示された一方,一つのものが依然として不動かつ現実のものとして希望に輝いています。それは宇宙の主権者なる主の抗しがたい力を後ろだてとする神の王国です。聴く耳を持つすべての人にこの希望を分かつ特権を得たわたしたちは何と感謝できるのでしょう。―ローマ 15:13。
3 「終わりの時」もすでに64年を越えました。これはわたしたちにどんな影響を与えるはずですか。一つの点として,王国が人間の苦難に対する唯一の解決策であることがいよいよ認められます。また,それに全幅の信頼を置く者だけが「大患難」を生き残ることもわたしたちは知っています。ですから,人々に神の王国について聞く機会を与え,その側に立つよう勧めることは,かつてないほど緊急なことなのです。―ローマ 10:13-15。
エホバの王国を告げ知らせる
4 もちろん,人々と話す時には融通をきかせ,人々が興味を持っている話題を話し合いたいと思います。しかし,人々の関心を引くために何を用いようと,神の王国こそ真の解決策であり,それこそ人々に残してきたいと思う論点です。では,どうすればこのことを最も効果的に行なえますか。
5 高い生活費,家庭の問題,失業,犯罪と暴力などをどう感じているか家の人に尋ねることから会話を始める方法を取る人が多いかもしれません。今は多くの人にとって困難な時代だ,という答えがすぐに返ってくることでしょう。あるいは次のように尋ねてはいかがですか。「無法な人々から自分や資産を守るために,彼や警報装置,自衛軍などを必要としない時代が来ると思われますか」。こうした質問に対する返事が何であっても,わたしたちはいつも真の解決策である神の王国に注意を向けたいと思います。どうすればそれができますか。会話中,ふさわしい時点で次のように尋ねるとよいでしょう。「この問題の解決策は何だと思われますか」,または,「これに関して神は何かをなさるでしょうか。どう思われますか」。こうした質問は会話を正しい方向に導くのに助けとなります。
真の解決策
6 神の王国を真の解決策と認めるわたしたちは,単に社会の問題に注意を向けるだけではなく,そうした問題の恒久的な解決策に注意を向けます。家の人と共通の立場に立てるような物事から始めるのはふさわしいことですが,いつも真の解決策である神の王国をもって締めくくるよう努めるべきです。もし何らかの社会問題および自分や他の人たちがその事態を改善するためにどうしたらよいかといったことを長々と論じ合うなら,目標を見失っていることになります。自らは永続的な解決策を知っているのに,一時的な救いについて論じ合っていることになります。
7 それで,4月中「ものみの塔」誌の予約を提供する際,「ものみの塔」自体が強調しているように,人間の苦難すべてに対する真の解決策を強調すべきです。ふさわしいことに,新しい会話のための話題はマタイ 6章9,10節を中心としたものです。しかし,もしみなさんの区域にとって必要と思われるなら別の聖句も用いることができます。どうぞ「王国奉仕」3月号の「良いたよりを伝える」の提案を用いてこの話題を試みてごらんください。「神の王国こそ解決策」,これが続く4か月間の会話のための話題となるでしょう。築き上げる,積極的な仕方で神の王国について話し合うなら,すべての人が直面している諸問題の真の解決を願い求めている多くの人々の心に訴えるものとなるでしょう。
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神の霊が自由に働くようにしていますか王国宣教 1979 | 4月
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神の霊が自由に働くようにしていますか
1 ローマのクリスチャンに対してパウロは次のように書き送りました。「自分の務めを怠ってはなりません。霊に燃えなさい。エホバに奴隷として仕えなさい。希望によって喜びなさい」。(ローマ 12:11,12)どうしたら「霊に燃え」るようになれますか。神に求めさえすればよいのですか。人が「燃え」るようになる前に神から霊が与えられねばならないのは事実です。そして,ルカ 11章13節は,神が「ご自分に求めている者に聖霊を」与える方であると述べています。しかし,自動的に与えられるのではありません。それは,電力会社から電気を得たり,水道局から水を得ることに幾分似ています。そこにはふつう供給できるふんだんな量がありますが,特定の資格を持った人々にしか供給されません。神の聖霊についても同じことが言えます。不足が生じることはありませんが,そのためには資格を得なければなりません。正しい心の状態を培い,神のご要求を学んでそれに合わせることにより,その資格が得られます。(使徒 15:8; 5:32)もし『霊に燃える』ことを本当に願うなら,こうした資格にかなうべく勤勉に努めることが必要なのです。
神の霊はどのように自由に働くか
2 コンセントにプラグを差し込むと電力が得られ,蛇口をひねれば水が得られるのと同じように,わたしたちがある行動を取る時,わたしたちの生活に神の霊が働くための道を開くことになります。例えば,次のような時にわたしたちは聖霊の働きから益を得ます。(1)神の霊感のみ言葉を個人研究する時(テモテ第二 3:16。ヨシュア 1:8),(2)そのみ言葉が討議される集会に出席する時(ヘブライ 10:24,25。コリント第一 14:24,25),(3)聖書に収められている良い事柄について他の人々に証しをする時(使徒 1:8。ヨハネ 14:26),(4)クリスチャンの兄弟姉妹に対するわたしたちの行動が神の霊の実である愛を表わす時(ヨハネ第一 3:14,16-18。ガラテア 5:22),(5)聖霊によって任命された長老たちの監督に感謝をもって答え応じる時(使徒 20:28。エフェソス 4:8,11-16),また,(6)神に向かって祈り,助けを求める時(ルカ 11:13)。他方,わたしたちはエフェソス 4章30節で,「神の聖霊を憂えさせることのないようにしなさい」と告げられています。それで,わたしたちは聖なる,清い力である神の霊と調和しない行動を避ける必要があります。
3 あなたは野外奉仕の面で自分は『霊に燃える』よりも「自分の務めを怠って」いた
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